九世観世銕之丞(1956-)
観世流シテ方。八世観世銕之亟静雪(人間国宝)の長男として東京に生れる。
名は暁夫。伯父観世寿夫、および父に師事する。
1960年 4歳で初舞台。
1964年 初シテ『岩船』。
1971年 『鷺』を披く。
1974年 『石橋』を披く。
1983年 『翁』を披く。
1984年 『道成寺』を披く。
2002年 九世銕之丞を襲名。
2003年 襲名披露能で『當麻』を舞う。
2008年 平成20年度(第65回)日本芸術院賞を受賞。
2011年 紫綬褒章を受章。
銕之丞家の当主として、また銕仙会の新棟梁としてこれからの能界を担う存在として期待されている。力強さと繊細さを兼ね備えた謡と演技には定評がある。東京および京都、大阪でも活躍するほか、海外公演にも多く参加している。
重要無形文化財総合指定保持者。公益社団法人銕仙会代表理事。公益社団法人能楽協会理事長。京都造形芸術大学評議員。都立国際高校非常勤講師。
京舞井上流五世井上八千代との間に一男一女をもうける。