■2015年01月12日 定期公演
─銕仙会90周年記念─
- 「翁」観世銕之丞
- 能「葛城 大和舞」清水寛二
- 狂言「成上り」野村萬斎
- 能「恋重荷」山本順之
- 会 場
- 宝生能楽堂
- 日 時
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- 2015年1月12 日(月)
- 午後1時30分開演
翁
翁(父尉) | 観世銕之丞 | |
三番叟 | 石田 幸雄 | |
千歳(延命冠者) | 観世 淳夫 | |
面箱持 | 内藤 連 | |
笛 | 松田 弘之 | |
小鼓頭取 | 大倉源次郎 | |
〃 脇鼓 | 田邊 恭資 | |
〃 | 清水 和音 | |
大鼓 | 柿原 弘和 | |
地謡 | 安藤 貴康 | 岡田 麗史 |
谷本 健吾 | 西村 高夫 | |
長山 桂三 | 片山九郎右衛門 | |
馬野 正基 | 柴田 稔 | |
後見 | 観世銕之丞 | |
鵜澤 久 |
厳粛且つ清浄な空気の中、翁の謡い出しから始まり、颯爽とした千歳の舞、荘重な翁の舞、三番叟の力強い揉之段、鈴之段が次々と舞われる。「能にして能にあらず」と言われ、天下泰平・五穀豊饒寿ぎ予祝する、神事の芸能。
「父尉延命冠者」では、より「翁」の古態を留めた形となる。
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〈休憩15分〉
能 葛城 大和舞
前シテ 後シテ |
里女 葛城ノ神 |
清水 寛二 |
ワキ | 山伏 | 宝生 欣哉 |
ワキツレ | 山伏 | 殿田 謙吉 |
〃 | 〃 | 梅村 昌功 |
アイ | 里人 | 高野 和憲 |
笛 | 一噌 仙幸 | |
小鼓 | 鵜澤洋太郎 | |
大鼓 | 亀井 忠雄 | |
太鼓 | 桜井 均 | |
地謡 | 鵜澤 光 | 柴田 稔 |
谷本 健吾 | 阿部 信之 | |
野村 昌司 | 浅井 文義 | |
北浪 貴裕 | 小早川 修 | |
後見 | 片山九郎右衛門 | |
鵜澤 久 |
大和国葛城山で雪に降られた山伏。そこに現れた女は山伏を庵に招き入れてもてなすと、自分は役行者に蔦葛で体を縛められている身だからと山伏に祈祷を頼み、消え失せる。
夜半、葛城を体に纏わりつかせた葛城明神が現れる。先程の女は明神の化身だったのだ。明神は祈祷に感謝し喜びの舞を舞うと、再び岩戸の中へと消えていっった。
雪深い葛城山を舞台に孤独と苦悩に沈む女神を描いた能。
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狂言 成上 り
シテ | 太郎冠者 | 野村 萬斎 |
アド | 主 | 岡 聡史 |
小アド | すっぱ | 月崎 晴夫 |
鞍馬参に出た主人と太刀持ちの太郎冠者。二人が参籠して微睡んでいると、すっぱが太刀を青竹とすり替えてしまう。夜が明け、青竹を見て慌てた冠者は何とか誤魔化そうと…。
冠者の強引な言い訳が見どころの狂言。
能 恋重荷
前シテ 後シテ |
山科荘司 荘司ノ亡霊 |
山本 順之 |
ツレ | 女御 | 西村 高夫 |
ワキ | 臣下 | 殿田 謙吉 |
アイ | 下人 | 深田 博治 |
笛 | 杉 信太朗 | |
小鼓 | 曽和 正博 | |
大鼓 | 國川 純 | |
太鼓 | 観世 元伯 | |
地謡 | 観世 淳夫 | 馬野 正基 |
長山 桂三 | 浅見 真州 | |
北浪 貴裕 | 野村 四郎 | |
浅見 慈一 | 長山禮三郎 | |
後見 | 観世銕之丞 | |
北浪 昭雄 |
菊守の老人山科荘司が女御に恋心を抱いていると聞いた白川院の臣下は荘司を呼び出す。この荷を待ち、庭を百度千度廻るならば女御が姿を見せるというのだ。しかし荘司は遂に荷を持ち上げられず、絶望のうちに女御を怨み、憤死する。
やがて荘司の亡霊が現れ、女御に恨み言を連ねる…。
身分違いの恋に惑う老人の妄執を強烈に描いた能。
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