■2015年01月28日 青山能
- 仕舞「老松」観世銕之丞
- 仕舞「東北クセ」長山桂三
- 狂言「鞍馬参」山本則秀
- 能「養老」観世淳夫
- 会 場
- 銕仙会能楽研修所
- 日 時
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- 2015年1月28 日(水)
- 午後6時30分開演
仕舞
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観世銕之丞 |
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長山 桂三 |
地謡 | 北浪 貴裕 |
小早川 修 | |
西村 高夫 | |
馬野 正基 |
狂言 鞍馬参
シテ | 太郎冠者 | 山本 則秀 |
アド | 主 | 山本 則重 |
今日は初寅の日なので鞍馬参りをしようと主人は思い立ち、太郎冠者を呼び出して供を言いつける。
参拝を済ませた二人が通夜をして眠るうち、冠者の夢中に多聞天が現れ、福ありの実を授けた。
翌朝、それを羨ましがった主人は、その実は自分が祈祷して受け取った物だからよこせと言って横取りしようとする。迷惑顔の冠者は主人をからかって渡そうと、「福渡し」をしないと渡せないと言い…。
太郎冠者のささやかな反抗心が描かれた狂言。
能 養老
前シテ 後シテ |
樵翁 山神 |
観世 淳夫 |
ツレ | 樵夫 | 青木 健一 |
ワキ | 勅使 | 大日方 寛 |
ワキツレ | 従者 | 則久 英志 |
〃 | 〃 | 舘田 善博 |
アイ | 里人 | 山本凜太郎 |
笛 | 栗林 祐輔 | |
小鼓 | 幸 正昭 | |
大鼓 | 亀井 洋佑 | |
太鼓 | 小寺眞佐人 |
地謡 | 谷本 健吾 | 岡田 麗史 |
長山 桂三 | 観世銕之丞 | |
浅見 慈一 | 柴田 稔 | |
後見 | 清水 寛二 | |
安藤 貴康 |
雄略天皇の臣下が勅命により養老の滝へと赴く。
そこへ滝を発見したという樵の親子が通りかかり、勅使に問われるまま滝の名の由来を語り始める。
老人の息子は父母を養うため、毎日山に薪を取りに入っていたが、ある日この滝の水を飲んだところ、疲れも取れ、心も晴れ晴れとしたという。早速息子は水を汲んで帰り、父親に飲ませると老人は老いも忘れ、元気になったので養老の滝と言うのだ、と。
さらに老人は勅使に不老長寿の水を捧げると帝の治政を讃え、菊の葉から滴る露を飲んだ中国の仙人、彭祖が七百歳まで生きたという故事など、水にまつわる故事を語って薬の水を讃える。
やがてこの山の山神である養老の神が現れると、御代を祝福し、颯爽と舞を舞う。
『高砂』『弓矢幡』と並ぶ世阿弥作の代表的な脇能で、清々しく颯爽とした舞が見どころの能。
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