銕仙会

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銕仙会上演記録

■2017年09月27日 青山能

  • 仕舞「野宮」山本順之
  • 仕舞「融」馬野正基
  • 狂言「皸」大藏彌太郎
  • 能「敦盛」安藤貴康
会 場
銕仙会能楽研修所
日 時
  • 2017年9月27日(水)
  • 午後6時30分開演
銕仙会青山能〈9月〉

仕舞

野宮ののみや 山本 順之
とおる 馬野 正基
地謡 鵜澤  光
北波 貴裕
清水 寛二
長山 桂三

狂言 あかがり

シテ 太郎冠者 大藏彌太郎
アド 大藏 基誠
     

山一つ越えて茶の湯の席に出るというので、主人は召使う太郎冠者を供に出掛ける。

道中、川へ出ると上流で雨が降ったと見え、川は増水している。主人は冠者に自分を背負って川を渡るよう命じるが、冠者は持病にあかぎれがあるので勘弁して欲しいと言う。どうしても冠者が嫌だというので、主人は冠者に皸を題に歌を詠んだならば、代わりに自分が冠者を背負って渡ってやろうと言い…。

能 敦盛あつもり

前シテ
後シテ
草刈男
平敦盛
安藤貴康
ツレ 草刈男 観世 淳夫
青木 健一
小早川泰輝
ワキ 蓮生法師 舘田 善博
アイ 里人 善竹富太郎
   
杉 信太朗
小鼓 大山 容子
大鼓 佃 良太郎
     
地謡 谷本 健吾 鵜澤  久
長山 桂三 西村 高夫
北浪 貴裕 小早川 修
     
  後見 浅見 慈一
  鵜澤  光

武蔵国の熊谷次郎直実は、一ノ谷の合戦で年若き平敦盛を討った。以来無常を感じ、出家して今は蓮生法師と名乗っている。蓮生が敦盛の菩提を弔うため一ノ谷に下ると、どこからともなく笛の音が聞こえ、やがて草刈の男たちが現れた。男は笛にまつわる故事などを語り、実は自分こそ敦盛だとほのめかすと消え失せてしまう。

やがて夜すがら読経して菩提を弔う蓮生の前に、生前の武者姿の敦盛の霊が現れ、回向に謝して昔語をする。

かつて栄華を極め、この世の春を謳歌していた平家一門も、その驕りゆえに哀れな末路をたどる。源氏に追われるように都落ちをした敦盛は、戦前夜に須磨の浦で笛を吹き、今様を謡い、舞い遊んだという。その夜を懐かしみ、敦盛は舞を舞う。

さらに敦盛は一ノ谷の合戦で熊谷に討たれた自身の最期の様を仕方話で語り、蓮生の弔いによって成仏することが出来ると喜んで消え失せる。

修羅能に舞事を入れ、風雅を愛した貴公子敦盛に相応しく仕立て上げた世阿弥作の名作。

さらに詳しい解説は<こちら>から

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