■2018年05月23日 青山能
- 仕舞「笠之段」小早川修
- 仕舞「鵜之段」清水寛二
- 狂言「鬼継子」山本則秀
- 能「賀茂」安藤貴康
- 会 場
- 銕仙会能楽研修所
- 日 時
-
- 2018年5月23日(水)
- 午後6時30分開演
仕舞
|
小早川 修 |
|
清水 寛二 |
地謡 |
観世 淳夫 長山 桂三 柴田 稔 谷本 健吾 |
狂言 鬼継子
シテ | 鬼 | 山本 則秀 |
アド | 女 | 山本泰太郎 |
久しぶりに親里に帰ろうと女は子を抱き旅に出た。播磨国印南野にさしかかると、日が暮れてくる。すると突然、夕暮れ時に印南野を通るとは腕自慢かと鬼が襲いかかり、女が子を抱いているのに気づいた鬼は子から食おうとする。助けを乞う女に、鬼は妻になれと交換条件を出す。女はしかたなく承諾し、身支度をする間、鬼に子守を頼む。鬼はいろいろな芸をしてあやすが、あまりに子が美味しそうで…。
能 賀茂
前シテ 後シテ |
里女 別雷神 |
安藤 貴康 |
前ツレ 後ツレ |
里女 天女 |
小早川泰輝 |
ワキ | 室明神ノ神職 | 大日方 寛 |
ワキツレ | 従者 | 舘田 善博 |
〃 | 〃 | 野口 琢弘 |
アイ | 賀茂明神末社ノ神 | 山本 則孝 |
笛 | 藤田 貴寛 | |
小鼓 | 森澤 勇司 | |
大鼓 | 大倉慶乃助 | |
太鼓 | 小寺眞佐人 | |
地謡 | 青木 健一 谷本 健吾 長山 桂三 |
北浪 貴裕 浅見 慈一 馬野 正基 |
後見 | 観世銕之丞 | |
鵜澤 光 |
晩夏、室明神に仕える神職の者が賀茂社に参詣にやってくると、御手洗川に真新しい祭壇が築かれ、白羽矢が祀られていた。そこに現れた水を汲む女に祭壇の由緒を尋ねると、この矢こそ賀茂の御神体である、と語り始める—。昔、御手洗川の水を神に手向ける女がいた。あるときいつものように水を汲みに行くと、川上より矢が流れつき女の桶に留まった。それを取って帰り、庵の軒に挿すと、女は思わず懐妊し、男の子を生む。その矢の正体は別雷の神であった。その母、子も祀られ、現在の賀茂社となったという—。女は川の名を尽くして水を汲み、正体を問われると我こそ神であると言い残して神隠れする。
やがて天女が現れ、治まる御代を祝して舞を舞う。別雷の神が雷雨とともに来現し、威徳を見せて五穀豊饒を予祝し、虚空に上り帰っていくのであった。
清らかな水の流れと豪快な雷鳴の響きが冴えわたる脇能。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から