■2018年11月28日 青山能
- 仕舞「道明寺」柴田稔
- 仕舞「江口 キリ」野村四郎
- 狂言「清水」野村太一郎
- 能「天鼓 弄鼓之舞」鵜澤光
- 会 場
- 銕仙会能楽研修所
- 日 時
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- 2018年11月28日(水)
- 午後6時30分開演
仕舞
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柴田 稔 |
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野村 四郎 |
地謡 |
観世 淳夫 浅見 慈一 馬野 正基 長山 桂三 |
狂言 清水
シテ | 太郎冠者 | 野村太一郎 |
アド | 主 | 深田 博治 |
後見 | 竹山 悠樹 |
近頃流行る茶会を催すことになった主人は、野中の清水に行って茶に使う水を汲んでくるよう、太郎冠者に命じる。太郎冠者は水汲みが面倒なので主人の大切な手桶を置いて帰り、清水に鬼が出たと嘘をつく。手桶惜しさに清水を訪れた主人。そこに先回りして鬼の面をつけた太郎冠者が待ちうけており…。
能 天鼓 弄鼓之舞
前シテ 後シテ |
王伯 天鼓 |
鵜澤 光 |
ワキ | 勅使 | 御厨 誠吾 |
アイ | 勅使ノ従者 | 高野 和憲 |
笛 | 一噌 幸弘 | |
小鼓 | 鳥山 直也 | |
大鼓 | 亀井 洋佑 | |
太鼓 | 林 雄一郎 | |
地謡 | 小早川泰輝 観世 淳夫 青木 健一 |
安藤 貴康 谷本 健吾 北浪 貴裕 |
後見 | 西村 高夫 | |
長山 桂三 |
中国、後漢の時代。天より降り下った鼓を持つ天鼓という少年がいた。妙音を鳴らす鼓の評判を聞きつけた帝は鼓を所望するも、天鼓は鼓とともに山中に隠れてしまう。やがて探し出された天鼓は呂水に沈められ鼓だけが内裏に召された。しかし鼓は主との別れを惜しんだのか、その後音を鳴らさない。
ならば父王伯に打たせよとの宣旨により、勅使は王伯の私宅へと向かう。子を先立てた悲しみに深く沈む王伯であったが、心細く参内に出で鼓を打つと妙音が鳴った。さすがの帝も心を打たれ、王伯に宝物を与えて帰宅を許し、天鼓のために管絃講を催すことを約束する。
天鼓が沈む呂水のほとりで鼓を据え置き、管絃講をしていると、音楽に誘われ天鼓の亡霊が現れた。天鼓は弔いを喜び、鼓を軽やかに打つと、水と遊び戯れ、やがて夜明けとともに幻となるのであった。
小書「弄鼓之舞」が付くと、後場に太鼓が入り、華やかな演出となる。音楽的情趣に満ちた能。
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