■2019年03月27日 青山能
- 仕舞「嵐山」浅見慈一
- 仕舞「網之段」柴田稔
- 狂言「附子」野村万之丞
- 能「淡路」観世淳夫
- 会 場
- 銕仙会能楽研修所
- 日 時
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- 2019年3月27日(水)
- 午後6時30分開演
仕舞
嵐山(あらしやま) | 浅見 慈一 |
網之段(あみのだん) | 柴田 稔 |
地謡 | 鵜澤 光 長山 桂三 清水 寛二 谷本 健吾 |
狂言 附子(ぶす)
シテ | 太郎冠者 | 野村万之丞 |
アド | 主 | 上杉 啓太 |
小アド | 次郎冠者 | 野村拳之介 |
主人は太郎冠者と次郎冠者を呼び出し、居間に附子という大毒が置いてあるので近づかぬよう言い、外出する。
そこから吹く風に当たると死ぬとさえ言われている附子が気になって仕方がない冠者たちは、風に当たらぬよう扇であおぎながら中を覗くと、そこにはなにやらうまそうなものが。我慢できずに舐めてみると…。
能 淡路(あわじ)
前シテ 後シテ |
尉 伊弉諾尊 |
観世 淳夫 |
ツレ | 姥 | 青木 健一 |
ワキ | 臣下 | 御厨 誠吾 |
ワキツレ | 従者 | 野口 能弘 |
〃 | 〃 | 野口 琢弘 |
アイ | 里人 | 河野 佑紀 |
笛 | 杉 信太朗 | |
小鼓 | 田邊 恭資 | |
大鼓 | 亀井 広忠 | |
太鼓 | 小寺眞佐人 | |
地謡 | 鵜澤 光 安藤 貴康 谷本 健吾 |
北浪 貴裕 馬野 正基 小早川 修 |
後見 | 西村 高夫 | |
長山 桂三 |
臣下は従者を連れ、住吉詣に訪れる途中、神代の古蹟を伝える淡路島を訪れる。
島に到着すると、花散る春の田を耕す老人と姥が現れる。二人の耕す田には幣帛が立てられ、信心深く神聖な様子である。臣下は老人にその様子を尋ねると、この田は二の宮に供える米を作るための御供田であるという。二の宮というので、臣下は一の宮の所在を問うと、老人は二の宮とは二番目の宮ということではなく、伊弉諾・伊弉冉の二柱の宮を神代のまま残しているので二の宮というのだと述べ、万物の出生はこの二神の御神徳なのだと述べる。さらに老人は伊弉諾・伊弉冉の国生みについて語ると、淡路山の浮橋を渡り、消え失せる。
夜、月光がさしてあらたかなる中、臣下たちの前に伊弉諾尊が現れた。伊弉諾尊は威徳を現し、祝福の舞を舞い、国土安穏を喜ぶのであった。
稔り豊かな国土創生神話を描いた能。
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