■2019年09月13日 定期公演
- 能「通小町 雨夜之伝」観世清和
- 狂言「栗焼」野村万作
- 能「海士 懐中之舞」西村高夫
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 2019年9月13日(金)
- 午後6時開演(午後5時30分開場)
- 午後9時30分頃終演予定
能 通小町 雨夜之伝(かよいこまち あまよのでん)
シテ | 深草少将ノ怨霊 | 観世 清和 |
ツレ | 小野小町ノ霊 | 片山九郎右衛門 |
ワキ | 僧 | 森 常好 |
笛 | 一噌 隆之 | |
小鼓 | 大倉源次郎 | |
大鼓 | 亀井 忠雄 | |
地謡 | 小早川泰輝 安藤 貴康 谷本 健吾 北浪 貴裕 |
馬野 正基 阿部 信之 観世銕之丞 清水 寛二 |
後見 | 浅井 文義 | |
観世 淳夫 |
京都八瀬の山里で一夏を送る僧のもとに、毎日木の実を届ける女がいた。素性を尋ねると、女は木の実の数々を歌い、市原野に住む姥であると告げ姿を消す。
女の言葉から一首の歌を思い出した僧は、女が小野小町の霊であると推し、市原野へ向かう。僧の弔いの有難さに小町の霊が現れ受戒を求めると、背後から小町の袖に縋り、成仏を妨げる黒い影が。それはかつて小町の百夜通いの難題を信じ、夜毎通い続けるも九十九夜で果て、怨念を抱え現れた深草少将の霊であった…。
地獄でもなお続く恋の波乱を描いた能。
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狂言 栗焼(くりやき)
シテ | 太郎冠者 | 野村 万作 |
アド | 主 | 高野 和憲 |
後見 | 飯田 豪 |
主人は到来物の栗四〇個の意味するところを太郎冠者に尋ねると、始終末代まで仲良くしようという意味であろうと判ずる。主人は太郎冠者に栗焼きを命じるも、栗を焼き上げた太郎冠者は、ひとつ、ふたつと味見をして…。
———————〈休憩10分〉———————
能 海士 懐中之舞(あま かいちゅうのまい)
前シテ 後シテ |
海人 龍女 |
西村 高夫 |
子方 | 房前大臣 | 谷本悠太朗 |
ワキ | 従者 | 大日方 寛 |
ワキツレ | 〃 | 則久 英志 |
〃 | 〃 | 野口 能弘 |
アイ | 浦人 | 深田 博治 |
笛 | 八反田智子 | |
小鼓 | 鵜澤洋太郎 | |
大鼓 | 柿原 弘和 | |
太鼓 | 林 雄一郎 | |
地謡 | 鵜澤 光 安藤 貴康 長山 桂三 浅見 慈一 |
鵜澤 久 柴田 稔 浅見 真州 小早川 修 |
後見 | 清水 寛二 | |
泉 雅一郎 |
三日月の夜、藤原房前は亡き母の追善に讃州志度浦を訪ねる。水底に映る月を見るべく、浦の海士に海藻を刈るよう命ずると、海士はかつての逸話を語り始める。昔、藤原不比等は、三宝のうちの龍神に奪われた面向不背の珠を取り戻すべく、この浦に下って賤しき海士と契り、子を儲けた。その子こそ時の大臣房前である、と―。出生の秘密を知った房前に、海士は必死の珠取りの様子を再現し、我こそ母の霊であると明かすと、海底へと姿を消し…。
勇敢な母が見せる讃州志度寺の縁起譚。
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