■2019年11月08日 定期公演
能 三輪 素囃子 (みわ・しらばやし)
前シテ 後シテ |
里女 三輪明神 |
大槻 文藏 |
ワキ | 玄賓僧都 | 殿田 謙吉 |
アイ | 里人 | 山本泰太郎 |
笛 | 松田 弘之 | |
小鼓 | 観世新九郎 | |
大鼓 | 亀井 広忠 | |
太鼓 | 小寺真佐人 | |
地謡 | 鵜澤 光 安藤 貴康 長山 桂三 北浪 貴裕 |
小早川 修 清水 寛二 観世銕之丞 西村 高夫 |
後見 | 浅見 真州 | |
浅見 慈一 |
大和国三輪山のほとりに隠遁する玄賓僧都のもとに、毎日閼伽の水を供えにやってくる女がいた。女は生き長らえた月日を憂い今日も現れると、夜寒を凌ぐための衣を僧に乞う。女は衣を授かり立ち去ろうとするので名を問うと、杉を目印にして三輪の山もとを尋ねよと告げ、姿を消す。
里人から知らせを受けた玄賓は三輪山へ行き、枝に掛かった衣と金色の文字で記された和歌を見つける。すると木陰より妙なる声が聞こえ、三輪明神が出現し…。
三輪の神婚説話と天岩戸の物語が織りなす神秘の能。
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——————〈休憩10分〉———————
狂言 仁王(におう)
シテ | ばくち打甲 | 山本 則俊 |
アド | ばくち打乙 | 山本 則重 |
立衆 | 参詣人 | 山本 則孝 |
〃 | 〃 | 山本修三郎 |
〃 | 〃 | 山本泰太郎 |
〃 | 〃 | 寺本 雅一 |
〃 | 〃 | 山本 則秀 |
〃 | 〃 | 若松 隆 |
後見 | 山本東次郎 |
博奕打は、さんざんに負けた仲間の博奕打を仁王に仕立て、参詣人から供え物をもらう悪巧みをする。沢山の供え物が集まるが、足の悪い男に足を撫でられた仁王はよろめいてしまい…。
能 車僧(くるまぞう)
前シテ 後シテ |
山伏 天狗 |
観世 淳夫 |
ワキ | 車僧 | 宝生 欣哉 |
アイ | 溝越天狗 | 山本凜太郎 |
笛 | 杉 信太朗 | |
小鼓 | 田邊 恭資 | |
大鼓 | 大倉慶乃助 | |
太鼓 | 大川 典良 | |
地謡 | 小早川泰輝 青木 健一 安藤 貴康 谷本 健吾 |
長山 桂三 浅見 慈一 馬野 正基 北浪 貴裕 |
後見 | 浅井 文義 | |
柴田 稔 |
人も引かず牛も繋がぬ車を、法力によって自在に乗りこなす車僧と呼ばれる高僧。嵯峨野に到り雪景色を眺める車僧のもとに、山伏姿の大天狗太郎坊が現れ禅問答を仕掛ける。車僧を魔道に誘引するもあしらわれた太郎坊は、愛宕山の庵室に来るよう言い捨て、黒雲に乗り飛び去る。
車僧が愛宕山に到ると、真の天狗姿で太郎坊が現れ、行比べ(仏法修業で得た力比べ)を挑む。慢心を抱かず太郎坊の誘惑にも動じない車僧。太郎坊は車僧の法力に観念し、魔性を和らげて退散したのであった。
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