■2020年09月11日 定期公演
- 能「実盛」観世清和
- 狂言「鏡男」野村萬斎
- 能「小鍛冶 黒頭」観世淳夫
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 2020年9月11日(金)
- 午後6時開演(午後5時30分開場)
能 実盛(さねもり)
前シテ 後シテ |
尉 斎藤別当実盛 |
観世 清和 |
ワキ | 遊行上人 | 森 常好 |
ワキツレ | 従僧 | 舘田 善博 |
〃 | 〃 | 梅村 昌功 |
アイ | 里人 | 石田 幸雄 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
一噌 庸二 観世新九郎 亀井 広忠 小寺 佐七 |
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地謡 |
観世銕之丞 清水 寛二 西村 高夫 馬野 正基 長山 桂三 |
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後見 | 野村 四郎 | |
浅見 真州 |
近頃毎日の説法の前後に独り言を呟く遊行上人を皆不審がっていたが、上人は皆には見えない老翁と言葉を交わしていたのであった。上人が名を尋ねると、老翁は昔この地篠原で落命した平家の侍斎藤別当実盛の幽霊だと名乗って、池のほとりに姿を消す。
上人が池のほとりで臨時の念仏を唱えると、錦の直垂を着した白髪の花やかな姿の追い武者実盛が現れる…。
老武者ゆえに侮られるまいと鬢髯を染めて若武者と戦い討死した実盛。最後までプライドを待ち続けた老武者の勇姿を描いた能。
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———————〈休憩10分〉———————
狂言 鏡男(かがみおとこ)
シテ | 夫 | 野村 萬斎 |
アド | 鏡売り | 深田 博治 |
小アド | 高野 和憲 |
越後国松の山家の男は、都で訴訟が叶い帰郷する。途中妻への土産を探していると、通りがかりの店で鏡なるものを見つける。鏡を知らない男は鏡売りから鏡について聞き、買い求める。そして妻は鏡と初対面。そこに映った姿を妻は…。
能 小鍛冶 黒頭(こかじ くろがしら)
前シテ 後シテ |
海人 龍女 |
観世 淳夫 |
ワキ | 従者 | 福王 和幸 |
ワキツレ | 〃 | 矢野 昌平 |
アイ | 浦人 | 野村太一郎 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
藤田 次郎 田邊 恭資 大倉慶乃助 小寺眞佐人 |
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地謡 |
柴田 稔 小早川 修 泉 雅一郎 浅見 慈一 北浪 貴裕 |
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後見 | 浅井 文義 | |
谷本 健吾 |
霊夢を見た一条院は勅使を遣わし、刀鍛冶として名高い三條宗近へ御剣の新造を命じる。宗近は一大事の物は自分に劣らぬ相槌を打つものが必要と悩み、神に助力を得ようと稲荷明神に参詣する。するとそこへ童子が現れ、剣の故事を語り御剣の成就を予期すると、御剣を打ちたければ祭壇を築き我を待てと告げ、稲荷山へと姿を消す。
祭壇を築き待っていると、霊狐の姿で稲荷明神が現れ、宗近と力を合わせて天下第一の御剣を打ち上げる。御剣は勅使に献上され、稲荷明神は稲荷山へと帰るのであった。
剣の威徳が神聖さ増す、力強く爽快な稲荷明神霊験譚。
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