■2021年12月10日 定期公演
- 狂言「舟渡聟」野村又三郎
- 能「恋重荷」観世銕之丞
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
-
- 2021年12月10日(金)
- 午後6時30分開演(午後6時00分開場)
狂言 舟渡聟(ふなわたしむこ)
シテ | 渡守 | 野村又三郎 |
アド | 聟 | 野村 信朗 |
〃 | 姑 | 野口 隆行 |
後見 | 奥津健太郎 |
聟入りする男が、酒好きの舅のために酒樽を土産に持って出かける。途中で渡し舟に乗ると、酒好きの渡守が酒樽を見つけて無心するので、男はやむなく酒を振る舞うが、そのうち二人で飲み切ってしまい…。
——————〈休憩15分〉———————
能 恋重荷(こいのおもに)
前シテ 後シテ |
山科荘司 荘司ノ亡霊 |
観世銕之丞 |
ツレ | 女御 | 馬野 正基 |
ワキ | 臣下 | 福王 和幸 |
アイ | 下人 | 奥津健太郎 |
笛 | 一噌 庸二 | |
小鼓 | 観世新九郎 | |
大鼓 | 國川 純 | |
太鼓 | 小寺 佐七 | |
地謡 | 安藤 貴康 観世 淳夫 長山 桂三 北浪 貴裕 |
浅見 慈一 柴田 稔 西村 高夫 小早川 修 |
後見 | 山本 順之 | |
清水 寛二 |
白河院の菊を世話をする老人山科荘司は、御所の女御を垣間見て以来、恋煩いの身となっている。
荘司の恋の噂は広まり、それは女御の耳にも届いていた。臣下は荘司を呼び出すと、美しい錦で包まれた「恋の重荷」を示し、この荷を持って庭を幾度も往復するならば姿を見せよう、という女御の意向を荘司に伝える。
荘司は身分違いの恋を自嘲し、希望と不安を抱きつつ重荷に手をかけるが、重荷は微動だにしない。失意の荘司は憤り、恋死んでしまう。
「恋の重荷」は身分違いの恋を諦めさせるための方便であったのに、予期せぬ荘司の死に狼狽える臣下。報告を受けた女御が庭へ出ると、恨みを抱え現れた荘司の亡霊が現れ、怨念を述べて女御に責め寄る…。
叶わぬ恋に翻弄される老人の妄執を描いた能。
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