■2022年07月08日 定期公演
- 能「歌占」小早川修
- 狂言「蚊相撲」善竹十郎
- 能「天鼓 弄鼓之舞」片山九郎右衛門
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 2022年7月8日(金)
- 午後6時開演(午後5時30分開場)

能 歌占(うたうら)
シテ | 渡会何某 | 小早川 修 |
ツレ | 男 | 長山 桂三 |
子方 | 幸菊丸 | 星 奏多 |
笛 小鼓 大鼓 |
槻宅 聡 田邊 恭資 佃 良勝 |
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地謡 | 青木 健一 安藤 貴康 鵜澤 光 谷本 健吾 |
泉 雅一郎 西村 高夫 柴田 稔 北浪 貴裕 |
後見 | 山本 順之 | |
清水 寛二 |
加賀国白山の麓の男は、父と生き別れた幸菊丸を連れ、歌占(和歌による占い)が評判の男神子のもとを訪れる。
神子は短冊を弓に吊って肩に担ぎ、顔は若くして白髪という異様な姿。神子は伊勢の二見浦の神職の者と名乗り、諸国を巡る途中で息絶えるも三日後に蘇生し、それより白髪になったのだと言う。そして男と幸菊丸に短冊を引かせると、幸菊丸はすでに父と出会っていると出て…。
神子渡会何某が見た恐ろしい地獄の有様とは。中世呪術の世界が色濃い、親子再会劇。
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狂言 蚊相撲(かずもう)
シテ | 大名 | 善竹 十郎 |
アド | 太郎冠者 | 大藏 教義 |
〃 | 蚊の精 | 善竹大二郎 |
後見 | 野島 伸仁 |
大名は相撲取りを召し抱えたいというので、太郎冠者は街道で出会った相撲取りを連れて来る。実は相撲取りは人間の姿をした蚊の精で、そうとは知らずに大名は新参者の相撲を見たいと言い…。
——————〈休憩10分〉———————
能 天鼓 弄鼓之舞(てんこ ろうこのまい)
前シテ 後シテ |
王伯 天鼓 |
片山九郎右衛門 |
ワキ | 勅使 | 御厨 誠吾 |
アイ | 勅使ノ従者 | 善竹大二郎 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
竹市 学 観世新九郎 原岡 一之 小寺眞佐人 |
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地謡 | 小早川泰輝 青木 健一 安藤 貴康 鵜澤 光 |
観世 淳夫 馬野 正基 浅井 文義 浅見 慈一 |
後見 | 観世銕之丞 | |
鵜澤 久 |
*都合により配役を変更いたしました
ワキ 宝生 欣哉 → 御厨 誠吾
中国後漢の時代。天から鼓が降る夢を見た母のもとに生まれた天鼓。その後、不思議なことに夢の通りに鼓が降り下る。
鼓の評判を聞いた時の帝は鼓を召し上げようとするが、鼓を惜しんだ天鼓は山中に隠れてしまったために呂水に沈められ、鼓だけが内裏に召されることに。しかし鼓は主との別れを惜しんだのか、その後音を鳴らさなかった。
ならば父の王伯に打たせよとの宣旨により、心細くも参内した王伯は、形見の鼓を前にして…。
少年天鼓が星空のもと舞い遊ぶ、親子の恩愛を描いた能。
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