■2022年11月11日 定期公演
- 能「通小町 雨夜之伝」大槻文藏
- 狂言「素袍落」山本東次郎
- 能「殺生石」安藤貴康
- 会 場
- 宝生能楽堂
- 日 時
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- 2022年11月11日(金)
- 午後6時開演(午後5時30分開場)

能 通小町 雨夜之伝(かよいこまち あまよのでん)
シテ | 深草少将ノ怨霊 | 大槻 文藏 |
ツレ | 小野小町ノ霊 | 谷本 健吾 |
ワキ | 僧 | 殿田 謙吉 |
笛 | 竹市 学 | |
小鼓 | 大倉源次郎 | |
大鼓 | 柿原 弘和 | |
地謡 | 小早川泰輝 青木 健一 長山 桂三 泉 雅一郎 |
観世 淳夫 西村 高夫 観世銕之丞 柴田 稔 |
後見 | 浅井 文義 | |
清水 寛二 |
京都八瀬の山里で一夏を送る僧のもとに、毎日木の実を届ける女がいた。素性を尋ねると、女は木の実の数々を歌い、市原野に住む姥であると告げ姿を消す。
女の言葉から一首の歌を思い出した僧は、女が小野小町の霊であると推し、市原野へ向かう。僧の弔いの有難さに小町の霊が現れ受戒を求めると、背後から小町の袖に縋り、成仏を妨げる黒い影が。それはかつて小町の百夜通いの難題を信じ、夜毎通い続けるも九十九夜で果て、怨念を抱え現れた深草少将の霊であった…。
地獄でもなお続く恋の波乱を描いた能。
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————〈休憩10分〉————
狂言 素袍落(すおうおとし)
シテ | 太郎冠者 | 山本東次郎 |
アド | 主 | 山本凜太郎 |
〃 | 伯父 | 山本 則孝 |
伊勢参詣を思い立った主人は、かねてより同行を約束していた伯父への口上を太郎冠者に言いつける。急な誘いに伯父は誘いを断るが、門出を祝って冠者に酒を振る舞い、おまけに素袍まで与え…。
能 殺生石(せっしょうせき)
前シテ 後シテ |
里女 野干 |
安藤 貴康 |
ワキ | 玄翁道人 | 御厨 誠吾 |
アイ | 能力 | 山本 則秀 |
笛 | 一噌 隆之 | |
小鼓 | 田邊 恭資 | |
大鼓 | 佃 良太郎 | |
太鼓 | 大川 典良 | |
地謡 | 小早川泰輝 青木 健一 鵜澤 光 長山 桂三 |
北浪 貴裕 小早川 修 浅見 慈一 馬野 正基 |
後見 | 鵜澤 久 | |
観世 淳夫 |
玄翁道人は奥州より上洛の途中、下野国那須野原に到ると、ある巨石の上空を飛ぶ鳥が落下する様を目撃する。その石は近づくものの命を取るという殺生石で、鳥羽院を誑かして王法を傾けた玉藻前の化身…。玄翁の前に現れ、そう詳しく語る女こそ、実は玉藻前の石魂であった。
玄翁の回向に石が割れ、野干(狐)が姿を現した。美女に化けて世に混乱をもたらした野干は、那須野原で三浦介、上総介に射伏せられ、執心が残って殺生石となった経緯を語る。そして玄翁に改心を約束して姿を消すのであった。
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