■2024年07月12日 定期公演
- 復曲能「重衡」浅井文義
- 狂言「文荷」野村萬
- 能「小鍛冶 黒頭」谷本健吾
- 会 場
- 観世能楽堂
- 日 時
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- 2024年7月12日(金)
- 午後6時開演(午後5時30分開場)
復曲能 重衡(しげひら)
前シテ 後シテ |
老人 平重衡 |
浅井 文義 |
ワキ | 旅僧 | 宝生 欣哉 |
アイ | 奈良坂辺ノ男 | 野村拳之介 |
笛 小鼓 大鼓 |
杉 信太朗 成田 達志 柿原 弘和 |
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地謡 | 小早川康充 | 観世 淳夫 |
小早川泰輝 | 馬野 正基 | |
安藤 貴康 | 片山九郎右衛門 | |
長山 桂三 | 北浪 貴裕 | |
後見 | 浅見 慈一 | |
野村 昌司 |
のどけき春の南都、奈良坂を訪れた諸国一見の旅僧。そこへ不思議な老人が現れ、東大寺大仏殿や西大寺、法華寺、興福寺と見事な仏閣の数々を教えると、この地で果てた平重衡の回向を僧に頼み、消え失せてしまう。
やがて僧の弔いに甲冑姿の重衡の霊が現れると、一ノ谷の合戦にて捕縛され、木津川で処刑された自らの最期の有様を語って聞かせ、修羅道の苦患を見せる…。
風雅な公達、勇猛な武将を描いた他の修羅能とは異なり、南都を焼き払った重衡の罪障懺悔と深い苦悩を描く。
昭和58年に浅見真州のシテで橋の会が復曲上演して以来、再演を重ねる復曲能。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から
——————〈休憩10分〉———————
狂言 文荷(ふみにない)
シテ | 太郎冠者 | 野村 萬 |
アド | 主 | 野村万之丞 |
小アド | 次郎冠者 | 野村 万蔵 |
後見 | 野村眞之介 |
主人の命令で稚児宛の恋文を届けることになった二人の召使い。気の進まぬ二人は主人の稚児狂いを茶化し、文を持ちたくないがために重くもない文が重いなどと言って竹竿に文を結びつけ、二人で担いで運ぶが…。
能『恋重荷』の要素を取り入れたパロディ的狂言。
能 小鍛冶 黒頭(こかじ・くろがしら)
前シテ 後シテ |
童子 稲荷明神 |
谷本 健吾 |
ワキ | 三條宗近 | 大日方 寛 |
ワキツレ | 勅使 | 御厨 誠吾 |
アイ | 宗近ノ下人 | 河野 佑紀 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
栗林 祐輔 飯田 清一 亀井 洋佑 小寺眞佐人 |
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地謡 | 小早川康充 青木 健一 鵜澤 光 観世 淳夫 |
鵜澤 久 西村 高夫 柴田 稔 小早川 修 |
後見 | 観世銕之丞 | |
清水 寛二 |
神剣を奉じよとの勅を受けた三條宗近がともに剣を鍛える相槌の者を求めて稲荷明神に参詣すると、一人の少年が現れ、剣の威徳を讚えて宗近に助力を約束する。
やがて稲荷明神が颯爽と現れ、宗近とともに剣を鍛えて剣を勅使に捧げ、叢雲に飛び乗って去るのだった。
「黒頭」の小書は明神の獣性を強調した重厚な演出。
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