銕仙会

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第三回 三人の会

  • 能「野宮」坂口貴信
  • 舞囃子「藤戸」川口晃平
  • 狂言「梟」山本則秀
  • 能「邯鄲」谷本健吾
会 場
観世能楽堂(全席指定)
日 時
  • 2018年6月30日(土)
  • 13時開演(正午開場)
  • 18時頃終演予定
入場料
こちらをご覧下さい
三人の会

お申込・お問合せ
チケット発売開始 3月29日(木)

・観世会 TEL:03-5778-4380(10時~17時)
・観世ネット www.kanze.net(ネットで予約、コンビニ発券)

  • ■事前講座■

    「三人の会」同人の三名が見どころ、聴きどころ、曲への思い、また当日の三曲に関連する能面や小道具をご覧頂き、当日の舞台をより楽しんで頂けるよう解説致します。※要予約
  •  
  •  日時:2018年6月1日(金)午後7時
  •  会場:国立能楽堂2階 大講義室
  •  講座代:チケットをお持ちの方は無料。チケットをお持ちでない方は2,000円
御挨拶

私ども三人は、同じ時期にそれぞれの師家(観世宗家、観世銕之丞家、梅若六郎家)の許で住み込み修業をさせて頂きました縁で、独立後も一緒に舞台を勤めることが多く、その折に色々と舞台についての話を深くするようになりました。

共にした舞台について、師の芸の素晴らしさについて語り合うなかで、所属する家の垣根を越えて、研鑽の場を持ちたいとの思いを共有することとなり、二〇一六年、お許しをいただき「三人の会」を立ち上げました。

各々の芸系を守りながら、三人で会をする意義をよくよく考え、お互い切磋琢磨し少しずつでも成長しながら会を続けていきたいと思っております。

三人の会  谷本 健吾
 坂口 貴信
 川口 晃平

仕舞 

屋島 谷本悠太朗
地謡 谷本 健吾
川口 晃平
鵜澤  光
安藤 貴康

能 野宮

前シテ
後シテ
里女
六条御息所
坂口 貴信
ワキ 旅僧 宝生 欣哉
アイ 里人 山本 則重
   
松田 弘之
小鼓 飯田 清一
大鼓 亀井 忠雄
   
地謡 関根 祥丸
観世 淳夫
清水 義也
坂 真太郎
浅見 慈一
浅井 文義
観世銕之丞
西村 高夫
   
  後見 坂口 信男
  林 宗一郎
 

秋深い嵯峨野野宮を訪れた諸国一見の旅僧。そこには黒木の鳥居や小柴垣が昔と変わらぬ有様を湛えている。

旅僧の前に一人の女が現れる。女は毎年九月七日に、この旧跡にやって来ては昔を偲んでいるのだと言い、過ぎ去りし日々に執着しているわが身を嘆く。

不審がる旅僧に、女はここはその昔斎宮が仮住まいされた野宮であり、今日九月七日はこの地に光源氏が六条御息所を訪ねた日であると言う。なおも御息所の話を所望する僧に、女は六条御息所と光源氏との物語を詳しく語り始める。

女は語り終えると自分こそが六条御息所であると明かし、僧に回向を頼むと黒木の鳥居の柱に隠れて消え失せてしまった。〈中入〉

夜すがら僧が弔いをしていると御息所の霊が網代車に乗って現れた。御息所の霊は葵上との車争いに敗れたことを語り、その時の執心が未だ晴れないので僧にその妄執を晴らしてくれるよう頼む。

月光のもと、御息所の霊は光源氏との日々、華やかなりし昔を偲んで、秋風吹き、虫の音が聞えるなか、静かに舞を舞うと再び車に乗り、消え失せてしまった。

源氏の愛を失った御息所の晴れる事ない妄執と女の複雑な情念を、秋の風情のなかに美しく描いた秋の名曲。

〈休憩20分〉

舞囃子 藤戸

シテ 漁師 川口 晃平
     
杉 信太朗
小鼓 飯田 清一
大鼓 亀井 広忠
     
地謡 鵜澤  光
角 幸二郎
角当 直隆
梅若 紀彰
西村 高夫

     

備前国、藤戸の渡り。源平の戦の折、戦功によってこの地の児島を賜った佐々木盛綱は訴え事のある者は申し出よとの触れを出す。そこへ女が現れ、我が子を殺された怨みを切々と訴える。実はその女は功名心にはやった盛綱が殺した罪なき漁師の母親であったのだ。女は泣き伏し、我が子を返せと盛綱に激しく詰め寄る。

やがて罪を認めた盛綱の弔いに漁師の霊が現れ、自ら殺された様子を再現して見せる…。

戦争の犠牲となった庶民の激しい怒りと、子を失った母親の深い悲しみを描いた名作能。

舞囃子では漁師の霊が盛綱に無惨に殺された様子を仕方話に再現して見せる能の後半部分を演じる。

狂言 

シテ 山伏 山本 則秀
アド 山本 則重
アド 山本凜太郎
   

山から帰って来た弟の様子が何やらおかしいので、心配した兄は山伏に祈祷を頼む。

正体を失い、心ここにあらずといった様子の弟に山伏が祈り始めると、弟は「ホホン」と奇声を発する。

さては梟が憑いたのだろうとにらんだ山伏は気を入れて祈るが、一向に効き目がないばかりか、遂に兄まで鳴き始める始末。山伏はせわしなく祈り廻るうちに…。

仕舞

笠之段 梅若 紀彰
班女 観世銕之丞
鉄輪 観世 清和
地謡 関根 知孝
藤波 重彦
坂 真太郎
清水 義也
〈休憩15分〉

能 邯鄲

シテ 廬生 谷本 健吾
子方 舞童 谷本 康介
ワキ 勅使 宝生 欣哉
ワキツレ 輿舁 梅村 昌功
吉田 祐一
大臣 大日方 寛
舘田 善博
野口 琢弘
アイ 宿ノ女主 山本 則秀
   
杉 信太朗
小鼓 観世新九郎
大鼓 亀井 広忠
太鼓 小寺眞佐人
   
地謡 安藤 貴康
林 宗一郎
川口 晃平
角 幸二郎
角当 直隆
関根 知孝
観世 清和
藤波 重彦
   
  後見 浅井 文義
  浅見 慈一

蜀の国の青年廬生は仏道をも願わず漫然と過ごす人生に疑問を持ち、尊い高僧がいるという楚の国の羊飛山へと旅に出る。

長旅の道中、邯鄲の里に着いた廬生は宿の女主人から仙人からもらったという不思議な枕を勧められる。この枕で微睡めば夢中に来し方行く末の悟りを開けるというのだ。

廬生は夢の告げを期待し、しばし微睡む。

そこへ楚国の勅使が現れて廬生を起こすと、廬生に王位が禅譲されたことを告げる。思いもよらぬことに廬生は戸惑いながらも輿に乗り、宮殿へと赴く。

宮殿は光に満ち満ち、庭や門が数々の宝で飾り立てられている様子はさながら極楽の宮殿喜見城のような目映さである。

廬生は栄華を極め、贅を尽くした宮殿に暮らすうち、はや五十年が過ぎた。

さらに廬生は一千年の寿命を保つという仙人の酒を飲んで盃を廻らし、舞童の舞に続いて自ら喜びの舞を舞う。

春夏秋冬が一日の出来事のようにめまぐるしく過ぎ、この栄華も永遠に続くかと思われた矢先、突如全てはかき消えた。主が食事の用意ができたと廬生を目覚めさせたのだ。

五十年の栄華も実は粟飯の炊ける僅かな時間の夢中の出来事にすぎなかったと知り、廬生は茫然としながらも、この世は全て一炊の夢であると悟りを得て帰郷するのだった。

現実と夢、迷いと悟り、永遠と刹那。その目まぐるしく変化してゆく時間・空間を能の様式、舞台の特色を最大限に生かし、時間・空間を見事に表現、構成した能。


入場料(全席指定)
SS席 12,000円
S席 10,000円
A席 7,000円
B席 5,000円
学生 3,000円

※ 学生席は事前申込が必要。30歳未満で通信教育及び放送大学を除く。

公演情報
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