銕仙会

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その他の催し

第五回記念 三人の会

  • 能「清経恋之音取」谷本健吾
  • 狂言「樋の酒」山本則秀 茂山逸平
  • 能「松風」川口晃平
  • 能「船弁慶重前後之替」坂口貴信
会 場
国立能楽堂(全席指定)
日 時
  • 2020年3月22日(日)
  • 11時開演(10時15分開場)
  • 17時30分頃終演予定
入場料
こちらをご覧下さい
三人の会

チケット発売開始 2019年12月3日(火)午前10時~

【電話予約】
観世会 TEL:03-6274-6579(10時~17時)
チケットは郵送(発送手数料500円)または観世能楽堂窓口にて受取

【ネット予約】
カンフェティ http://confetti-web.com/sanninnokai
要会員登録。セブンイレブンにて発券(手数料200円税別)。

【窓口販売】
観世能楽堂(銀座) 12月4日(水)より
国立能楽堂(千駄ヶ谷) 12月3日(火)より
電話予約及びチケットの郵送はできません

  • ■事前講座■

    「三人の会」同人の三名が見どころ、聴きどころ、曲への思い、また当日の三曲に関連する能面や小道具をご覧頂き、当日の舞台をより楽しんで頂けるよう解説致します。
    ※要予約 席数に限りがございますので、チケットをお持ちの方も予めご予約を賜りますようお願い致します。
  • 日時:2020年3月6日(金)受付:午後6時半、開始:午後7時
  • 会場:千駄ヶ谷 国立能楽堂2階 大講義室
  • 講座代:チケットをお持ちの方は無料。チケットをお持ちでない方は2,000円
  • 申込先:観世会 電話 03-6274-6579

仕舞 

春日龍神 谷本悠太朗
地謡 大槻 裕一
坂口 貴信
観世 淳夫
川口 晃平

能 清経 恋之音取

シテ 平清経 谷本 健吾
ツレ 清経ノ妻 鵜澤  光
ワキ 淡津三郎 森  常好
   
一噌 隆之
小鼓 観世新九郎
大鼓 亀井 広忠
   
地謡 井上裕之真
観世 淳夫
坂 真太郎
馬野 正基
西村 高夫
浅井 文義
観世銕之丞
観世 喜正
   
  後見 清水 寛二
  安藤 貴康

かつてこの世の春を謳歌した平家一門も、今は源氏に西海へと追われる身となった。なかにも平家の貴公子平清経は平家の行く末に絶望し、九州豊前国柳ケ浦で入水して果てたという。都で夫清経の身を案じながら一人帰りを待つ妻のもとを清経の家臣淡津三郎が訪れる。突然の夫の訃報に妻は自分一人を残し自死した夫を恨み、三郎が届けた遺髪も受け取らず、泣き伏す。

その夜、せめて夢の中ででも夫に逢いたいと願う妻の夢まくらに、清経の霊が現れる。妻は自分一人を残した清経に恨み言を言い、清経は遺髪を受け取らなかった妻を責める。

やがて清経は入水までのいきさつを妻に語り出す。九州柳ケ浦まで落ち延びた平家一門は行く末祈願のため宇佐八幡に参詣した。しかしそこでの神託は無情にも平家の滅亡を暗示するものであった。絶望し、世の無常を儚んだ清経は、その夜更け、一人舟の舳先に立つと月を眺めつつ愛器の笛を吹き鳴らす。やがて念仏を唱え、船より一思いに身を投げたのだ。そう語ると清経はさらに修羅道で戦に明け暮れる苦しみを見せる…。

戦乱によってすれ違う夫婦の思いと愛情を『平家物語』という壮大な人間絵巻のうちにしっとりと描いた世阿弥作の名作修羅能。

小書「恋之音取」は、清経の霊が笛の音に乗って妻の枕元に現れる演出で、笛方の重い習い。シテの登場の段になると笛方が舞台へいざり出て幕に向かい、断続的に笛を独奏する。その間にたゆたうようにシテが橋掛りを歩みつつ現れる。

さらに詳しい解説は<こちら>から

狂言 樋の酒

  太郎冠者 山本 則秀
  次郎冠者 茂山 逸平
  山本 則重
   

召使う太郎冠者が自分の留守中に蔵から酒を盗み飲んでいると知った主人は、太郎冠者を軽物(絹布)蔵に、下戸の次郎冠者を酒蔵に閉じこめて出かける。

しかし下戸だと思った次郎冠者も実は上戸で、さっそく蔵の酒を飲み始めてしまう。それを蔵の窓越しに覗いた太郎冠者は羨ましくてならない。

そこで次郎冠者は手近にあった雨樋を太郎冠者のいる蔵の窓越しに架け渡し、そこに酒を流して飲ませてやる。やがて上機嫌になった二人は謡い舞い、酒盛りになって…。

二人の冠者の絶妙なコンビネーション。

〈休憩20分〉

能 松風

シテ 松風 川口 晃平
ツレ 村雨 山中 迓晶
ワキ 旅僧 殿田 謙吉
アイ 浦人 山本 則秀
   
松田 弘之
小鼓 鵜澤洋太郎
大鼓 亀井 忠雄
   
地謡 小田切亮磨
大槻 裕一
関根 祥丸
角当 直隆
鷹尾 章弘
梅若 紀彰
梅若  実
山崎 正道
   
  後見 小田切康陽
  松山 隆之

諸国一見の旅僧が西国行脚を志し、摂津国須磨の浦へと着いた。見れば浜辺に短冊の掛けられた由緒あり気な松がある。浦の男からこの松は松風村雨という海女の姉妹の旧跡だと聞き、僧は読経して姉妹を弔う。やがて日の短い秋のこととてはや夕暮れとなった。僧は海女の塩屋に一夜の宿を借りることにして主の帰宅を待つ。

遠く波打ち際、二人の海女乙女が汐汲車を引いて現れる。二人は浮世に寄る辺なき我が身の儚さを嘆きつつ、澄み渡る月のもと汐を汲む。

次第に夜も更け、月が高く昇って汐を汲む二人の水桶には月影が映り込んでいる。空に月は一つだが、水桶の月影は二つ。こうして月とともに汐を汐汲車に載せて運ぶと思えば労働も苦ではないのだと言い、二人は塩屋へと帰る。

二人は旅の僧に一夜の宿を乞われ、あまりに見苦しい塩屋だからと一旦は断るが僧形だと判ると塩屋に招き入れる。

僧は在原行平の詠んだ歌を引き、心ある人ならば須磨の浦では侘び住まいをこそするものだと言い、先程、松風村雨という二人の海女の旧跡の松で弔いをしてきたのだと言う。

それを聞いて涙を流す二人の海女。僧は不審に思い、その名を問うと、実は自分たちこそ松風村雨の幽霊なのだと明かす。三年ほどの間、この地に留った行平に寵愛された二人であったが、行平は帰京後ほどなくして亡くなった。その知らせに心乱れ、涙の日々のなか二人もこの世を去ったが、今思えば身分違いの恋心も罪深いことであったと、僧に回向を頼む。

さらに松風は行平が形見として残していった烏帽子狩衣を見るにつけてもいよいよ行平への思いは強くなり、古歌にあるように今となっては却ってその形見こそ徒となって、寝ても覚めても忘れることができないのだと涙に沈む。

松風はやがて行平形見の衣装を身に着けると次第に狂乱し、磯部の松を行平と見て思わず駆け寄る。その執心を諌め、あれは松だと制止する村雨に、あの松こそは行平よと松風は言い、たとえ暫しは別れても待つと聞けば必ず帰ってこようという行平の言葉を忘れず、今でも待ち続けているのだと言って狂乱の体で舞を舞う。

やがて松に吹きつける風も狂い乱れ、高波も激しく打ち寄せる夜すがら、松風はその妄執のため僧の夢に姿を現したのだと言うと、僧に回向を頼んで消え失せてしまう。

僧の夢が覚めると夜も明けて松に吹きつける松風の音が残るばかりであった。

さらに詳しい解説は<こちら>から

〈休憩15分〉

仕舞

弱法師 観世 清和
実盛 梅若  実
女郎花 観世銕之丞
地謡 清水 義也
西村 高夫
梅若 紀彰
坂 真太郎

能 船弁慶 重前後之替

前シテ
後シテ

知盛ノ怨霊
坂口 貴信
子方 判官源義経 谷本 康介
ワキ 武蔵坊弁慶 宝生 欣哉
ワキツレ 従者 大日方 寛
御厨 誠吾
アイ 船頭 山本 則重
   
杉 信太朗
小鼓 飯田 清一
大鼓 亀井 広忠
太鼓 林 雄一郎
   
地謡 杉浦悠一朗
観世三郎太
川口 晃平
清水 義也
角 幸二郎
岡  久広
観世 清和
浅見 重好
   
  後見

坂口 信男

  谷本 健吾

梶原景時の讒言によって兄頼朝との仲が不和となり、西国へと都落ちを余儀なくされた義経主従。平家追討のため勇んで都を出たのも昔のことで、今は僅かばかりの家来を従え、人目をはばかるように月夜に船を漕ぎ出し、都を出なければならない境遇を一行は儚む。

船を漕ぎ勧めるうち、はや摂津国大物浦へと着いた。静御前は健気にもここまで付き従ってきたのだが、困難な前途を案じた弁慶は静を都へ帰すよう義経に進言する。進言を受け入れた義経の言葉を伝えるも、静は弁慶を疑い、自ら義経のもとを訪ねて義経の意思を確かめる。都へと戻り、時節を待てとの義経の言葉に静は嘆き悲しみ、生きて再び義経に会わんと、名残惜しさに涙を流す。

義経は静に酒を勧め、一行の門出を祝うため静に舞を舞わせる。静は別離の悲しみをこらえ、頼朝義経兄弟の和睦と一行の無事を祈って舞を舞う。〈中入〉

やがて船が一行を乗せ、大物浦を漕ぎ出すと、俄に暗雲立ち籠め、嵐となった。見れば海上には西国に滅んだ平家一門の亡霊が、義経に怨みをなさんと雲霞の如く浮かび出た。中にも壇の浦で果てた平知盛の怨霊が長刀を手に現れ、義経一行を海に沈めようと襲いかかる。義経は少しも動じることなく知盛と激しく斬り結ぶが、弁慶は怨霊相手に太刀では敵うまいと数珠を押し揉んで祈る。やがて弁慶の法力に怨霊は祈り伏せられ、波に流されるように退散してゆくのだった。

小書「重前後之替」が付くと、別れの酒宴にて舞う前シテが舞の最中に橋掛りへ行き、義経を思い涙に暮れる場面が加わり、後半は後シテの出に常よりも知盛の格を高める演出がなされ、舞働にも波の上を滑る流レ足などの特殊な型が入り、終曲部の地謡には緩急が付き、よりダイナミックな舞台運びとなる。

さらに詳しい解説は<こちら>から


入場料(全席指定)
特別席 20,000円
S席 15,000円
A席 12,000円
B席 10,000円
C席 8,000円
D席 5,000円
学生 2,500円

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