鵜澤雅二十七回忌追善能
- 能「清経 恋之音取」鵜澤光
- 狂言「宗論」野村万作
- 舞囃子「砧」観世清和
- 能「姨捨」鵜澤久
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
-
- 2023年10月9日(月・祝)
- 午後1時開演(12時30分開場)
- 午後6時頃終演予定
- 入場料
- こちらをご覧下さい

鵜澤久の会 TEL/FAX:03-3782-0708
銕仙会 電話03-3401-2285(午前10時〜午後5時)
主催 鵜澤久の会・雅友会・鵜澤久後援会
日時:2023年10月1日(日)午後1時〜3時
会場:国立能楽堂2階大会議室
講師:石井倫子(日本女子大学文学部教授)、鵜澤久
入場無料※チケットお持ちの方の為の講座です。当日購入も可能。
連吟
海士キリ | 後田 洋子 原田 樹子 |
能 清経 恋之音取(きよつね こいのねとり)
シテ | 平清経 | 鵜澤 光 |
ツレ | 清経ノ妻 | 谷本 健吾 |
ワキ | 淡津三郎 | 宝生 常三 |
笛 小鼓 大鼓 |
竹市 学 観世新九郎 亀井 広忠 |
|
地謡 | 林 宗一郎 | 柴田 稔 |
坂口 貴信 | 岡 久広 | |
野村 昌司 | 片山九郎右衛門 | |
小早川 修 | 西村 高夫 | |
後見 | 清水 寛二 | |
観世 清和 | ||
観世三郎太 |
源平の戦いの末、都落ちして西へ下る平家の船団。平の清経(シテ)は、平家の行末に絶望して入水自殺する。清経の家来、淡津の三郎(ワキ)は、遺髪を都に残した奥方(ツレ)の元に人目を忍んで届ける。しかし戦死や病死ならともかく、自分を置いてと、驚きと悲しみと共に、その自死が受け入れられず、遺髪は死者に手向け返すと言う。夜、夢枕に清経の霊が現れる。清経はなじる妻に、追われる身の焦りと戦いに対する疑念から死を決意したこと、そして煌々と照る月の元、笛を吹き念仏を唱え夜舟から身を投げるまでを物語る。清経は死後修羅道に堕ち修羅の苦しみを受けるが念仏の力によって成仏することができた。
恋之音取の小書(特殊演出)は、笛方の重い習いで静かな笛の独奏に引かれるように清経の亡霊が幕から現れる。橋掛りを立ち止まっては、又歩み、と段々に現世(奥方の元に)に近づいてくる演出。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から
狂言 宗論(しゅうろん)
シテ | 浄土僧 | 野村 万作 |
アド | 法華僧 | 野村 裕基 |
〃 | 宿屋 | 石田 幸雄 |
旅の途中で道連れになった法華僧と浄土僧がお互いの宗旨のどちらが優れているかを言いあい、論争になる。双方共に譲らず主張している内に、法華僧は題目を、浄土僧は念仏を唱え始める。二人で夢中になって唱えていると知らぬ間に法華僧が念仏を、浄土僧は題目を唱えてしまう。
仕舞
井筒 | 観世銕之丞 |
融 | 片山九郎右衛門 |
地謡 | 小早川泰輝 北浪 貴裕 西村 高夫 柴田 稔 安藤 貴康 |
舞囃子 砧(きぬた)
シテ | 観世 清和 | |
笛 小鼓 大鼓 |
一噌 庸二 大倉源次郎 柿原 弘和 |
|
地謡 | 安藤 貴康 観世三郎太 |
林 宗一郎 岡 久広 坂口 貴信 |
能 姨捨(おばすて)
前シテ 後シテ |
里女 老女 |
鵜澤 久 |
ワキ | 都人 | 宝生 欣哉 |
ワキツレ | 同行者 | 大日方 寛 |
〃 | 〃 | 御厨 誠吾 |
アイ | 里人 | 野村 萬斎 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
松田 弘之 鵜澤洋太郎 亀井 忠雄 小寺眞佐人 |
|
地謡 | 鵜澤 光 谷本 健吾 長山 桂三 北浪 貴裕 |
観世 淳夫 馬野 正基 浅井 文義 浅見 慈一 |
後見 | 清水 寛二 | |
観世銕之丞 | ||
山本 順之 |
長らく都にいて名所旧跡を訪ね歩いた陸奥の信夫の某(ワキ)は、初めて信州へ旅立つ。折しも中秋の名月。古歌に詠まれた更科の月を見ようと姨捨山にのぼる。そこに現れた里の女(前シテ)は某の求めに応じて”わが心慰めかねつ更科の、姨捨山に照る月を見て”と詠んだ老女の亡き跡はこの桂の木の木陰だと教える。そして自分は又、月と共に現れて、旅人を慰める夜遊の舞を舞いましょう、と言って姿を消す。(中入)
アイ狂言の語り。自分を大事に育ててくれた伯母を山に捨ててしまった男の話し、姨捨山のいわれを物語る。
夜半、澄み渡った空にのぼる清らかな月の元、白衣をまとった老女(後シテ)が現われ、月の仏である大勢至菩薩のこと、極楽浄土の有様を讃え昔を偲びつつ舞う。やがて夜が明け、旅人達は老女を一人残し去って行く。
太鼓の入る序の舞は、ある明るさ、輝きがあるが最後に、この姿なき老女が舞台に一人取り残される姿は印象的である。能の最奥の曲。”三老女”の内の一つです。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から
入場料(全席指定) | |
---|---|
SS席 | 15,000円 |
S席 | 13,000円 |
A席 | 10,000円 |
B席 | 8,000円 |
C席 | 6,000円 |
学生 | 各席1,000円引き |