十周年記念 三人の会
- 能「自然居士」坂口貴信
- 狂言「口真似」茂山逸平
- 能「砧」谷本健吾
- 能「松山天狗」川口晃平
- 会 場
- 国立能楽堂(全席指定)
- 日 時
-
- 2025年3月1日(土)
- 12時開演(午前11時開場)
- 午後6時30分頃終演予定
- 入場料
- こちらをご覧下さい
- 主 催
- 三人の会
お申込み
2024年11月12日(火)午前10時より
■GETTIIS(ゲッティーズ)
インターネット https://www.gettiis.jp/event/detail/101287/OaD7HYr5
■チケットぴあ[Pコード:528827]
インターネット https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2430541
■観世能楽堂
TEL:03-6274-6579(午前10時〜午後5時・月曜休館)
お問合せ
オフィス能プロ.内「三人の会」事務局
FAX:03-6265-8376
E-mail:nohpro.9610mnod@gmail.com
能 自然居士 古式(じねんこじ・こしき)
シテ | 自然居士 | 坂口 貴信 |
子方 | 女児 | 安藤継之助 |
ワキ | 人商人 | 宝生 欣哉 |
アイ | 雲居寺門前ノ者 | 山本 則重 |
笛 小鼓 大鼓 |
竹市 学 飯田 清一 亀井 広忠 |
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地謡 | 杉浦悠一朗 関根 祥丸 清水 義也 角 幸二郎 |
観世三郎太 観世 喜正 観世 清和 浅見 重好 |
後見 | 坂口 信男 | |
林 宗一郎 | ||
安藤 貴康 |
都、東山の雲居寺。自然居士の説法の庭に少女が現れ、小袖を寄進する。少女が亡き父母の供養のため、その身を売って小袖を得たと聞き、居士と人々は少女を憐れみ、涙を流す。
そこへ少女を連れ戻しに人商人が押しかけ、無理やり少女を連れ去る。居士は説法を中止し、これも仏道修行のためと思い、少女を救うために急いで一行のあとを追う。
琵琶湖畔で今まさに舟を漕ぎ出した人商人に追いついた居士は、小袖を投げ返して湖に入り、舟に縋って引き留める。さらに居士は少女の解放を求めるが、一度買ったら返さぬのが人商人の法と言い、人商人はそれを拒む。しかしそのまま舟に居座り、梃子でも動かぬ覚悟を見せる居士に人商人も閉口し、遂に少女を返すことにする。とは言え、ただで返すのは口惜しいと、せめて居士を嬲ってやろうと人商人は居士に烏帽子を渡して一差し舞うよう強いる…。
登場人物の丁々発止のやり取りや次々舞われる芸尽しに、当時の庶民の生き生きとした姿や風俗が感じられる痛快劇能。
「古式」の小書(特殊演出)がつくと、説法の場面に現在は省略されている観阿弥作曲の詞章が追加され、世阿弥が手を加える以前の古い形へと詞章が変わる。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から
狂言 口真似(くちまね)
シテ | 太郎冠者 | 茂山 逸平 |
アド | 主 | 山本 則重 |
小アド | 何某 | 山本 則秀 |
良いお酒を貰った主人は太郎冠者に酒の相手を探してくるように言い付ける。しかし太郎冠者が連れて来たのは評判の酒乱。粗相の無いようにもてなす為に自分の言う様する様に真似をせよと主人は教えるが…。
今回は十周年を記念し、特別に東京の山本家と京都の茂山家との競演。
能 砧(きぬた)
前シテ 後シテ |
芦屋某ノ北方 北方ノ亡霊 |
谷本 健吾 |
ツレ | 夕霧 | 坂 真太郎 |
ワキ | 芦屋某 | 殿田 謙吉 |
アイ | 下人 | 茂山 逸平 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
杉 信太朗 鵜澤洋太郎 亀井 広忠 小寺眞佐人 |
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地謡 | 大槻 裕一 山中 迓晶 馬野 正基 観世 淳夫 |
鵜澤 久 浅井 文義 観世銕之丞 西村 高夫 |
後見 | 大槻 文藏 | |
清水 寛二 | ||
鵜澤 光 |
九州筑前国の芦屋某は訴訟のため在京し、はや三年が過ぎた。故郷に残した妻を気にかけた某は侍女の夕霧を遣わし、今年の暮れには必ず帰ると言付けるが、夫の帰りを心待ちにしていた妻はその言葉に失望し、夫の薄情さを恨む。
月の皓々と照る秋の夜長。どこからか里人の砧を打つ音が聞こえてきた。女は漢の武帝の臣下、蘇武が匈奴に捕えられた際、故郷の妻子が打った砧の音が遠く隔てた蘇武のもとにも届いたという故事を思い出し、自分も砧を打ち、その音が夫のもとへと届くよう思いを込めて砧を打つ…。
そうして月日は流れ、なおも夫を待ち続ける女。しかし夫にその思いは届かず、都からは今年も帰れぬという無情な知らせ。女は落胆のあまり病に伏し、遂に命を落としてしまう。
妻の死を知った某は急ぎ故郷へと戻り、妻を弔う。
やがて女の亡霊が現れ、夫への強い思いが執心となって地獄へ落ち、今なお責苦を受けているのだと語る。さらに女は夫の不誠実さを責めるが、夫の弔いに遂に恨みも晴れて成仏するのだった…。
秋の月夜に打つ砧の音が松風の音、虫の音と交錯して響き渡る。静謐と寂寥感漂う詞章の美しさが秀逸な、世阿弥晩年の自信作。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から
仕舞
老松 | 梅若 紀彰 |
雲林院 | 大槻 文藏 |
夕顔 | 観世 清和 |
天鼓 | 観世銕之丞 |
地謡 | 久田勘吉郎 山崎 正道 浅見 重好 関根 祥丸 |
松山天狗(まつやまてんぐ)
前シテ 後シテ |
老翁 崇徳上皇ノ霊 |
川口 晃平 |
ツレ | 相模坊 | 観世 喜正 |
〃 | 相模坊ノ眷族 | 谷本 健吾 |
〃 | 〃 | 坂口 貴信 |
ワキ | 西行法師 | 宝生 常三 |
アイ | 白峰ノ木葉天狗 | 山本 則秀 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
松田 弘之 観世新九郎 亀井 洋佑 林 雄一郎 |
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地謡 | 梅若 景英 小田切亮磨 大槻 裕一 関根 祥丸 |
角当 直隆 山崎 正道 梅若 紀彰 鷹尾 維教 |
後見 | 梅若 桜雪 | |
山中 迓晶 | ||
松山 隆之 |
保元の乱に敗れて讃岐の国へ流され、悲憤のうちに崩御した崇徳上皇を弔うため、西行法師は讃岐の松山を訪ねる。
そこに現れた老翁に案内を頼み、二人は御陵にたどり着くが、その荒廃ぶりに心を痛めた西行は涙を流す。「よしや君むかしの玉の床とてもかからん後は何にかはせん」と涙ながらに歌を手向けた西行に老翁は、上皇の存命中、訪れ御心を慰めたのは白峰の天狗ばかりであったと語り、影の如くに消えて行く。この老翁こそ崇徳上皇の亡霊であった。
夜になると、崇徳上皇の霊が在りし日の姿で現れ、西行の志に感謝しつつ夜遊の舞楽を舞う。しかし、舞ううちに都での屈辱が蘇り、逆鱗の姿を見せた上皇は、魔界の通力で天下を掻き乱さんと叫ぶ。そのとき激しい嵐が起こり、白峰の天狗の棟梁である相模坊が小天狗を率いて現れる。相模坊は逆臣の輩を蹴殺し会稽の恥をすすぎ、上皇の御心を慰めることを誓う。この忠節に上皇は喜び、御感の言葉を下され消えて行くと、相模坊も小天狗を引き連れて、明けゆく白峰の峰へと飛び去っていく。
「松山天狗」は観世流では長く廃曲となっていたが、一九九四年(平成六年)、能劇の座により復曲された(シテ・大槻文藏、節付演出・五十六世梅若六郎(現桜雪))。
■入場料
特別席 | 20,000円 |
S席 | 15,000円 |
A席 | 12,000円 |
B席 | 10,000円 |
C席 | 8,000円 |
D席 | 5,000円 |
学生席 | 2,500円 |