■2016年05月13日 定期公演
狂言 千鳥
シテ | 太郎冠者 | 山本東次郎 |
アド | 主 | 山本 則孝 | アド | 酒屋 | 山本 則俊 |
後見 | 鍋田 和宣 |
支払いの滞っている酒屋に行き、ツケで酒を買って来いと主人から命じられた太郎冠者。渋々使いに出るが、どうにか酒屋を言いくるめ、酒を酒樽に詰めさせた。
さらに話し好きな酒屋のため、冠者は子供たちが千鳥を伏せる様子や津島祭での山鉾を引く様などを再現して見せ、隙を見て酒樽を持っていこうとするが…。
冠者があの手この手で話し好きな酒屋の隙を作ろうとする様が見所の狂言。
〈休憩15分〉
能 江野島 道者
前シテ 後シテ |
漁翁 五頭龍王 |
観世銕之丞 |
前ツレ | 漁夫 | 北浪 貴裕 |
後ツレ | 弁才天 | 観世 淳夫 |
子方 | 十五童子 | 長山 凜三 |
〃 | 〃 | 馬野 訓聡 |
ワキ | 勅使 | 宝生 欣哉 |
ワキツレ | 従者 | 則久 英志 |
〃 | 〃 | 御厨 誠吾 |
アイ | 勧進聖 | 山本泰太郎 |
〃 | 道者 | 山本 則重 |
〃 | 〃 | 水木 武郎 |
〃 | 〃 | 山本 則孝 |
〃 | 〃 | 寺本 雅一 |
〃 | 〃 | 山本 則秀 |
〃 | 鵜ノ精 | 山本凜太郎 |
笛 | 藤田 次郎 | |
小鼓 | 吉阪 一郎 | |
大鼓 | 亀井 広忠 | |
太鼓 | 小寺 佐七 | |
地謡 | 安藤 貴康 | 岡田 麗史 |
谷本 健吾 | 小早川 修 | |
長山 桂三 | 浅井 文義 | |
浅見 慈一 | 柴田 稔 | |
後見 | 浅見 真州 | |
清水 寛二 | ||
西村 高夫 | ||
間狂言地謡 | 山本 則俊 | |
山本東次郎 | ||
山本修三郎 | ||
間狂言後見 | 若松 隆 | |
相模国、江野の海上に新島が湧出し、弁才天が影向したというので欽明天皇の勅命により臣下が下向する。
そこへ毎日この島を清めているという漁夫たちが現れ、雄大な江野島湧出の詳細を語って聞かせる。
またかつて深澤の湖に棲み、700年もの長きに渡って人々を苦しめた五頭龍王は弁才天と夫婦となり、今は国土を守護する龍口明神となったのだと故事を語る。
老人は自分こそその五頭龍王だと明かし、今宵弁才天とともに示現することを約束して消え失せてしまう。
やがて十五童子を伴って弁才天が現れると、如意宝珠を勅使に捧げ、舞楽を奏して舞を舞う。次いで黒雲が起こり、疾風が吹いて波が逆巻くと五頭龍王が現れ、威光を顕してともに国土守護、寿命長久を約束する…。
江野島湧出と弁才天、五頭龍王の奇瑞を描いた風流能。
「道者」の小書(特殊演出)は江野島の神職が勧進のために弁才天の神徳などを道者たちに語り、信心を起こした道者たちの前に鵜の精が現れて舞うという筋立ての替間狂言。銕仙会では平成9年以来、19年振りの上演。
さらに詳しい解説は<こちら>から