銕仙会

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銕仙会上演記録

■2020年03月25日 青山能

  • 仕舞「志賀」浅見慈一
  • 仕舞「西行桜」山本順之
  • 狂言「牛馬」山本則重
  • 能「桜川」鵜澤光
会 場
銕仙会能楽研修所
日 時
  • 2020年3月25日(水)
  • 午後6時30分開演
銕仙会青山能〈3月〉

仕舞

志賀(しが) 浅見 慈一
西行桜(さいぎょうざくら) 山本 順之
地謡 観世 淳夫
小早川 修
観世銕之丞
青木 健一

狂言 牛馬(ぎゅうば)

シテ 牛博労 山本 則重
アド 馬喰 山本 則孝
小アド 目代 山本泰太郎

所の目代は牛馬の新市(新しく開かれた市場)を立てるので、一の杭に牛馬を繋いだ者には子孫までの特権を与えようと高札を打つ。そこにまず馬喰がやってきて一の杭に馬を繋ぎ、夜明けまで微睡むことに。続いて到着した牛博労は既に馬喰がいたことに驚くも、一の杭に牛を繋いで自分も寝てしまう。

起きた二人は一番乗りを争う。目代が止めに入るが一歩も譲らない二人は、それぞれ牛と馬にちなんだ故事を語って主張し合い…。

能 桜川(さくらがわ)

前シテ
後シテ

狂女
鵜澤  光
子方 桜子 星  奏多
ワキ 磯部寺住僧 舘田 善博
ワキツレ 人商人 大日方 寛
従僧 野口 能弘
野口 琢弘
     
熊本俊太郎
小鼓 飯冨 孔明
大鼓 亀井 洋佑
   
地謡 観世 淳夫
青木 健一
谷本 健吾
長山 桂三
馬野 正基
浅見 慈一
   
後見 柴田  稔
安藤 貴康

東国の人商人は、先日買い取った幼子の桜子より身代金と手紙を母に届けて欲しいと頼まれ、桜子の母の住む筑紫国(現在の福岡県)日向を尋ねる。手紙には日々の困窮を見かねて自ら身売りをした由が書かれており、母はうろたえるも、桜子の行方を尋ねて旅に出る。

そして三年後、所変わって春花盛りの常陸国(現在の茨城県)、筑波山。磯部寺の住僧たちが稚児を連れ、桜の名所桜川へ花見にやってくる。そこには桜川に流れる桜を掬う狂女がいるといい、稚児にも見せてやろうと狂女を呼び出す。遠く筑紫国から来たという狂女は、桜子と名付けた子と生き別れたゆえに狂乱となり、桜子の面影を追って散る桜を掬っているという。僧はもしやこの稚児は桜子かと思い、狂女に声をかけ…。

桜散りゆく景色の中、我が子を慕い彷徨う母を切なくも美しく描いた能。

さらに詳しい解説は〈こちら〉から

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