■2021年02月12日 定期公演
- 狂言「抜殻」大藏彌太郎
- 能「弱法師」浅見慈一
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 2021年2月12日(金)
- 午後6時開演(午後5時30分開場)

狂言 抜殻(ぬけがら)
シテ | 太郎冠者 | 大藏彌太郎 |
アド | 主 | 大藏 基誠 |
主人より使いを命じられた太郎冠者。しかし使いの度に振舞われるはずの酒が今日はないので、戻って主人に催促することに。大盃で何杯も酒を飲み、すっかりご機嫌になった冠者はいよいよ出発するが、使いの途中で眠ってしまう。様子を見に来た主人は、眠っている冠者を懲らしめるため鬼の面をかぶせると、目覚めた冠者は水に映る自分の姿に驚いて…。
能 弱法師 (よろぼし)
シテ | 俊徳丸 | 浅見 慈一 |
ワキ | 高安通俊 | 工藤 和哉 |
アイ | 通俊ノ下人 | 大藏 教義 |
笛 | 槻宅 聡 | |
小鼓 | 幸 正昭 | |
大鼓 | 安福 光雄 | |
地謡 | 鵜澤 光 観世 淳夫 谷本 健吾 長山 桂三 |
北浪 貴裕 清水 寛二 西村 高夫 柴田 稔 |
後見 | 浅見 真州 | |
馬野 正基 |
ある人の讒言により我が子の俊徳丸を追い出した高安通俊は、俊徳丸の安楽を願い天王寺で施行を行っていた。
長閑な春の彼岸の頃、盲目ゆえよろめいて歩く姿から弱法師と呼ばれる少年は、通俊が施行する西門の石の鳥居に立ち寄る。袖に散り落ちた花の香を愛でる弱法師。言葉を交わすうちに通俊は弱法師が我が子だと気づくが、人目を憚り夜を待って父だと名乗ることを決める。
そして日想観(夕日に向かい極楽浄土を想う修行)の時。弱法師の心眼にはかつて見た難波の浦の景色が浮かぶ。高揚した弱法師は往来の人に当たって倒れてしまい、自らを恥じる。やがて夜も更け、周りも静まると、通俊は我こそ父であると明かし、慌て恥じる弱法師の手をとって二人高安の里へと帰るのであった。
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