■2022年12月09日 定期公演
- 能「自然居士 忍辱之舞」柴田稔
- 狂言「秀句傘」石田幸雄
- 能「葵上 梓之出・空之祈」浅見慈一
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
-
- 2022年12月9日(金)
- 午後6時開演(5時30分開場)

能 自然居士 忍辱之舞(じねんこじ にんにくのまい)
シテ | 自然居士 | 柴田 稔 |
子方 | 女兒 | 安藤継之助 |
ワキ | 人商人 | 大日方 寛 |
ワキツレ | 人商人同輩 | 則久 英志 |
アイ | 雲居寺門前ノ者 | 野村 万作 |
笛 小鼓 大鼓 |
八反田智子 古賀 裕己 原岡 一之 |
|
地謡 | 小早川泰輝 青木 健一 谷本 健吾 長山 桂三 |
北浪 貴裕 清水 寛二 小早川 修 西村 高夫 |
後見 | 観世銕之丞 | |
安藤 貴康 |
京都東山の雲居寺造営のため、自然居士は七日間の説法を行っている。満願の日である今日、自然居士は群衆の前で説法を始めると、幼い少女が現れ身売りで得た小袖を供えて親の追善に諷誦文を捧げる。少女の健気さにみな涙していると、そこに東国方の人商人が現れ少女を荒々しく連れていってしまう。自然居士は今回の満願よりも善悪を見、弁えることのほうが大切だと説法をやめ、少女を救おうと人商人の舟を引き止めて…。
巧みな舞台展開が繰り広げられる、芸尽しの能。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から
————〈休憩10分〉————
狂言 秀句傘(しゅうくからがさ)
シテ | 大名 | 石田 幸雄 |
アド | 太郎冠者 | 飯田 豪 |
小アド | 新参の者 | 岡 聡史 |
近頃流行りの秀句(洒落)を習いたい大名は、雇った新参の者が披露した傘の秀句がわからず、男の言葉を真に受け腹を立ててしまう。太郎冠者の説明をうけても理解ができない大名は、男の言葉がすべて秀句に思えて…。
能 葵上 梓之出・空之祈(あずさので・くうのいのり)
シテ | 六条御息所ノ生霊 | 浅見 慈一 |
ツレ | 巫女 | 鵜澤 光 |
ワキ | 横川小聖 | 野口 能弘 |
ワキツレ | 臣下 | 野口 琢弘 |
アイ | 下人 | 飯田 豪 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
栗林 祐輔 幸 正昭 柿原 光博 金春惣右衛門 |
|
地謡 | 小早川泰輝 青木 健一 安藤 貴康 谷本 健吾 |
観世 淳夫 馬野 正基 浅井 文義 北浪 貴裕 |
後見 | 鵜澤 久 | |
泉 雅一郎 |
光源氏の正妻葵上は、物の怪に憑かれ病床に伏している。そこへ呼ばれた梓弓の名手・照日巫女が口寄せをすると、光源氏の愛人六条御息所の生霊が現れる。貴婦人は牛も繋がぬ破れ車に乗り、恨み事を連ね、嫉妬のままに葵上を打擲し、姿を消す。
事態の急変に横川の小聖を招き祈祷をなすと、御息所の生霊が悪鬼の姿で現れた。葵上に迫る悪鬼は懸命な読誦の声に屈し、成仏を遂げたのであった。
『源氏物語』を題材に女の恋の怨念を描いた能。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から