■2023年06月28日 青山能
- 狂言「文山立」山本則秀
- 能「蝉丸 替之型」鵜澤光、観世銕之丞
- 会 場
- 銕仙会能楽研修所
- 日 時
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- 2023年6月28日(水)
- 午後6時30分開演(午後6時開場)

狂言 文山立(ふみやまだち)
シテ | 山賊 | 山本 則秀 |
アド | 山賊 | 山本凜太郎 |
二人の山賊が仲間割れをして決闘となるが、見物人もないところで張り合いなく死ぬのは犬死同然だと考え、決闘を中断して妻子に書き置きをすることに。矢立(携帯用の小さな硯箱)を取り出し、一人が文言を言って一人が書き留めるうちに、妻子の将来をあわれに思った二人は感極まって…。
能 蝉丸替之型(せみまる かえのかた)
シテ | 逆髪 | 鵜澤 光 |
シテ | 蝉丸 | 観世銕之丞 |
ワキ | 清貫 | 大日方 寛 |
ワキツレ | 輿舁 | 野口 能弘 |
〃 | 〃 | 野口 琢弘 |
アイ | 博雅三位 | 山本 則重 |
笛 小鼓 大鼓 |
杉 信太朗 清水 和音 原岡 一之 |
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地謡 | 青木 健一 安藤 貴康 谷本 健吾 |
長山 桂三 浅見 慈一 馬野 正基 |
後見 | 清水 寛二 | |
西村 高夫 |
延喜帝第四の皇子蝉丸は盲目の身に生まれ、父帝の命令により逢坂山に捨てられることとなる。供をする廷臣の清貫は、都から遠く離れた山に蝉丸を捨て置くことの無念を吐露するが、これは前世の業障を晴らすため、真の親からの慈悲なのだと達観する蝉丸。清貫は泣く泣く出家の装いを蝉丸に施し、逢坂山を後にする。そしてその後、蝉丸は都よりやってきた博雅三位の世話を受け、藁屋に住まうこととなる。
一方、延喜帝第三の皇女逆髪は、狂乱ゆえ都を出て放浪し、その名の通り髪が逆立つ姿を庶人に嘲笑されていた。
悲劇の二人は蝉丸が弾く琵琶の音色に引かれて偶然再会し、お互いの変わり果てた境涯を嘆く。名残惜しくも再び別離の時となり…。
逢坂山を舞台に、二人の貴子の運命を描いた能。
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