■2015年03月25日 青山能
- 仕舞「兼平」浅見慈一
- 仕舞「花筺クルイ」西村高夫
- 狂言「呼声」善竹大二郎
- 能「海士」鵜澤光
- 会 場
- 銕仙会能楽研修所
- 日 時
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- 2015年3月25日(水)
- 午後6時30分開演
仕舞
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浅見 慈一 |
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西村 高夫 |
地謡 | 安藤 貴康 |
北浪 貴裕 | |
谷本 健吾 | |
長山 桂三 |
狂言 呼声
シテ | 太郎冠者 | 善竹大二郎 |
アド | 主 | 善竹 十郎 |
〃 | 次郎冠者 | 善竹富太郎 |
太郎冠者が主人に無断で外出し、昨夜戻ったという。立腹した主人は太郎を懲らしめようと、次郎冠者を連れて太郎の私宅へと行き、案内を乞う。
しかし無断外出を叱られると思った太郎が居留守を決め込むので、主人は今度は作り声を出して案内を乞う。すると太郎も作り声で太郎の留守を告げる。それならばと主人と次郎は様々な節をつけては太郎を呼びだし、果ては踊り節となって…。
能 海士
前シテ 後シテ |
海士 龍女 |
鵜澤 光 |
子方 | 房前大臣 | 谷本悠太朗 |
ワキ | 従者 | 村瀬 提 |
ワキツレ | 従者 | 村瀬 慧 |
〃 | 〃 | 矢野 昌平 |
アイ | 浦人 | 善竹富太郎 |
笛 | 八反田智子 | |
小鼓 | 田邊 恭資 | |
大鼓 | 柿原 光博 | |
太鼓 | 梶谷 英樹 |
地謡 | 観世 淳夫 | 長山 桂三 |
青木 健一 | 清水 寛二 | |
安藤 貴康 | 馬野 正基 | |
後見 | 鵜澤 久 | |
柴田 稔 |
藤原房前大臣は讃岐国志度の浦が亡き母の死地だと知り、追善供養のため志度の浦を訪れる。
そこに現れた海士は、この地の海士が竜宮に奪われた面向不背の宝珠を取り戻したという昔語りをする。
かつて宝珠を取り戻すためこの地に下った淡海公(藤原不比等)は一人の海士と契りを交わし、子をもうけた。その子を淡海公の世継ぎにすることを条件に、海士は決死の覚悟で海に潜り、命と引き換えに竜神の守る宝珠を取り戻したのだ。
海士はその時の子こそが房前大臣だったのだと明かして宝珠を取り戻した様子を再現すると、自分こそその海士の亡霊だと明かし、再び海中に消え失せる。
やがて法華経の経巻を手に海士が龍女と変じて現れた。龍女は弔いに謝し、経巻を読みあげて法華経の功徳により成仏し得たことを喜び、舞を舞う…。
海士が宝珠を取り返す様を再現して見せる前半の「玉之段」と後半の宗教的な荘厳さが見どころの能。
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