■2015年04月22日 青山能
- 仕舞「弱法師」清水寛二
- 仕舞「鵺」馬野正基
- 狂言「蝸牛」野村万蔵(※配役変更)
- 能「野守」安藤貴康
- 会 場
- 銕仙会能楽研修所
- 日 時
-
- 2015年4月22日(水)
- 午後6時30分開演
仕舞
|
清水 寛二 |
|
馬野 正基 |
地謡 | 小早川泰輝 |
長山 桂三 | |
柴田 稔 | |
谷本 健吾 |
狂言 蝸牛
シテ | 山伏 | 野村 万蔵 |
アド | 主 | 野村虎之介 |
小アド | 太郎冠者 | 能村 晶人 |
※都合により配役を変更いたしました。ご了承下さい。
シテ 山伏 野村太一郎 → 野村万蔵
シテ 山伏 野村太一郎 → 野村万蔵
大和葛城山での修行を終えた出羽国、羽黒山の山伏が長旅に疲れ、藪の中で寝入ってしまう。
そこへ主人に頼まれ、寿命長遠の薬になるという蝸牛(かたつむり)を捕まえに来た太郎冠者が現れる。
ところが冠者は蝸牛を見たことがない。主人の話によれば蝸牛は藪におり、頭が黒く腰に貝を着け、時々角を出すもので、年を経たものは人ほどの大きさのものもあるという。
藪に入った冠者は主人から聞いていた蝸牛の特徴と山伏の姿がそっくりであることから、山伏を蝸牛と勘違いして…。
能 野守
前シテ 後シテ |
野守ノ翁 鬼神 |
安藤 貴康 |
ワキ | 山伏 | 野口 能弘 |
アイ | 春日ノ里人 | 河野 佑紀 |
笛 | 寺井 宏明 | |
小鼓 | 森 貴史 | |
大鼓 | 大倉慶乃助 | |
太鼓 | 桜井 均 |
地謡 | 観世 淳夫 | 馬野 正基 |
青木 健一 | 浅見 慈一 | |
長山 桂三 | 小早川 修 | |
後見 | 観世銕之丞 | |
西村 高夫 |
奈良春日野を訪れた出羽羽黒山の山伏。
そこへ現れた野守の老人は、山伏に野守の鏡と呼ばれる池を教える。又、昔この地には人間姿となって野守をする鬼神がいた。本来その鬼神が持つ鏡をこそ野守の鏡と呼ぶのだと老人は教え、昔語りをする。
かつて帝がこの地で鷹狩りを行った際、鷹が行方知れずとなった。野守の老人が鷹は水底にいると教えるので池を覗き見ると、果たして樹上の鷹が池の水鏡に映っていた。そこで「はし鷹の野守の鏡得てしがな思ひ思はず外ながら見ん」という歌が詠まれたのだと老人は語り、消え失せてしまう。
さては今の老人は鬼神の仮の姿であったかと山伏が一心に祈ると、やがて地中より鏡を手にした鬼神が姿を現した。
鬼神はその勢いを示すと、鏡で天上界から地獄までを隈無く映し出して見せる…。
古代の詩的世界を描いた前半と、鬼神の威勢、鏡の神秘性を描いた後半が対照的な能。世阿弥作。
さらに詳しい解説は<こちら>から