■2016年09月28日 青山能
- 仕舞「源氏供養」柴田稔
- 仕舞「昭君」小早川修
- 狂言「御茶の水」大藏基誠
- 能「松虫」谷本健吾
- 会 場
- 銕仙会能楽研修所
- 日 時
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- 2016年9月28日(水)
- 午後6時30分開演
仕舞
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柴田 稔 |
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小早川 修 |
地謡 | 鵜澤 光 |
北浪 貴裕 | |
浅見 慈一 | |
観世 淳夫 |
狂言 御茶 の水
シテ | 太郎冠者 | 大藏 基誠 |
アド | 住持 | 大藏彌右衛門 |
〃 | いちゃ | 大藏 教義 |
寺の住持が野中の清水へ行ってお茶の水を汲んでくるよう新発意(新米僧)に命じるが、新発意は言うことを聞かない。仕方なく門前のいちゃに水を汲みに行かせると、いちゃに思いを寄せる新発意はそのあとをつけ、小唄を歌って求愛して…。
音楽的趣向を中心に据え、二人の恋模様をおもしろおかしく見せる狂言。
能 松虫
前シテ 後シテ |
男 男ノ亡霊 |
谷本 健吾 |
ツレ | 男 | 安藤 貴康 |
〃 | 〃 | 小早川泰輝 |
ワキ | 市人 | 大日方 寛 |
アイ | 里人 | 大藏彌太郎 |
笛 | 藤田 貴寛 | |
小鼓 | 田邊 恭資 | |
大鼓 | 原岡 一之 |
地謡 | 鵜澤 光 | 長山 桂三 |
青木 健一 | 馬野 正基 | |
観世 淳夫 | 北浪 貴裕 | |
後見 | 鵜澤 久 | |
岡田 麗史 |
摂津国、安倍野あたりに住む男が市で酒を売っていると、いつも若い男たちが酒宴にやって来るという。
果たして今日も現れた男たちは盃を酌み交わすが、一人の男が松虫の声を聞いて昔の友を偲ぶ。
昔、この安倍野を二人の男が通りかかった時、草叢から松虫の声が聞こえてきた。一人が虫の音を慕って草叢に分け入ったまま戻らなくなったので友人があとを追って探してみると、既に男は倒れて死んでいた。男は友の死を深く悲しみ、友を埋葬して弔ったという。
そう語ると自分はその友を偲んで現れた亡霊なのだと明かし、虫の音に誘われるように消え失せてしまう。
所の者から、残ったもう一人の男も友を追って命を絶ったのだと知り、市の男は夜すがら読経して弔う。
やがて現れた男の亡霊は弔いに感謝し、亡き友を偲んで酒にまつわる故事を語ると懐旧の舞を舞う。
やがて明け方になり、名残惜しげに男の亡霊は草叢に消え失せ、あとには虫の音が残るばかりであった。
虫の音すだく秋の風情の中で酒を酌み交わす艶やかな男の友情を描いた詩情あふれる能。
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