銕仙会

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銕仙会上演記録

■2016年11月30日 青山能

  • 仕舞「浮舟」馬野正基
  • 仕舞「山姥クセ」西村高夫
  • 狂言「入間川」高野和憲
  • 能「車僧」安藤貴康
会 場
銕仙会能楽研修所
日 時
  • 2016年11月30日(水)
  • 午後6時30分開演
銕仙会青山能〈11月〉

仕舞

浮舟うきふね

馬野 正基
山姥やまんばクセ 西村 高夫
地謡 小早川泰輝
長山 桂三
北浪 貴裕
鵜澤  光

狂言 入間川いるまがわ

シテ 大名 高野 和憲
アド 太郎冠者 岡  聡史
入間の某 内藤  連

目出度く都での訴訟も片づき、太郎冠者を伴って帰郷する大名。途中、大きな川に出た主従は所の者に川の名を入間川と聞き、渡り瀬を尋ねる。しかしここは深いと所の者に止められたにも関わらず大名は川を渡り、案の定、深みにはまってずぶ濡れとなる。大名は所の者の言葉を「入間様」という逆言葉だと勝手に勘違いしたのだ。怒った大名が所の者を成敗しようとすると…。

逆言葉を利用したやりとりが笑いを誘う狂言。

能 車僧くるまぞう

前シテ
後シテ

男ノ亡霊
安藤 貴康
ワキ 市人 御厨 誠吾
アイ 里人 中村 修一
     
寺井 宏明
小鼓 幸  正昭
大鼓 亀井 洋佑
太鼓 金春 国直
地謡 鵜澤  光 谷本 健吾
小早川泰輝 浅見 慈一
観世 淳夫 長山 桂三
   
後見 清水 寛二
柴田  稔

雪の降る山城国嵯峨野。破れ車に乗って諸国を経巡る不思議な禅僧、車僧がこの地を訪れる。

そこへ山伏が現れ、車僧に禅問答を仕掛ける。実は山伏は愛宕山の大天狗太郎坊で、車僧を魔道に誘引しようと現れたのだ。しかし車僧が問いに巧みに答え、一向に動じないので、太郎坊は愛宕山の自分の庵室に来るよう車僧を挑発し、黒雲に乗って飛び去ってしまう。

やがて本来の天狗姿を現し、太郎坊が飛来する。太郎坊は魔道にも心を寄せよと車僧を誘引し、行較べを挑む。太郎坊は笞を振り上げて車を打つが、びくともしない。しかし一旦車僧が払子を上げて虚空を打てば、不思議にも車は自在に飛び翔るではないか。雪の降り積もる道も法の車には妨げとならないのだ。

太郎坊は山河を翔って車僧を眩惑しようとするがそれも適わず、遂に車僧を畏れ、悪心を和らげると消え失せてしまう。

太郎坊の「動」と、実はそれ以上のエネルギーを内包する車僧を「静」として描く、能の表現の妙。

さらに詳しい解説は〈こちら〉から

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