■2018年01月24日 青山能
- 仕舞「西行桜」観世銕之丞
- 仕舞「東北キリ」鵜澤久
- 狂言「簸屑」高野和憲
- 能「高砂」観世淳夫
- 会 場
- 銕仙会能楽研修所
- 日 時
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- 2018年1月24日(水)
- 午後6時30分開演
仕舞
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観世銕之丞 |
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鵜澤 久 |
地謡 |
安藤 貴康 小早川 修 清水 寛二 谷本 健吾 |
狂言 簸屑
シテ | 太郎冠者 |
高野 和憲 |
アド | 主 | 岡 聡史 |
小アド | 次郎冠者 | 内藤 連 |
後見 | 月崎 晴夫 |
宇治橋の供養に来た参詣人たちに薄茶を出そうと、主人は太郎冠者に簸屑(茶屑を箕でふるって残った茶葉)を挽いておくよう命じる。太郎冠者は文句を言いつつ茶を挽くが、とにかく眠い。使いから帰った次郎冠者はその眠そうな様子を見て、眠気覚ましに相撲の話を仕方話で聞かせたり、舞を舞ったりするが、太郎冠者の眠気は増すばかり。そこで悪戯をしてやろうと、次郎冠者は寝ている太郎冠者に面をつけ…。
働く太郎冠者の心情や仕草、それを取り巻く雇う者の論理の重なりが味わい深い狂言。
能 高砂
前シテ 後シテ |
尉 住吉明神 |
観世 淳夫 |
前ツレ | 姥 | 青木 健一 |
ワキ | 阿蘇宮神主友成 | 則久 英志 |
ワキツレ | 従者 | 御厨 誠吾 |
〃 | 〃 | 舘田 善博 |
アイ | 高砂ノ浦人 | 中村 修一 |
笛 | 杉 信太朗 | |
小鼓 | 幸 正昭 | |
大鼓 | 亀井 広忠 | |
太鼓 | 大川 典良 |
地謡 | 鵜澤 光 安藤 貴康 長山 桂三 |
北浪 貴裕 馬野 正基 浅見 慈一 |
後見 | 柴田 稔 | |
谷本 健吾 |
肥後の国阿蘇の神主友成が上京の途中、播磨の国高砂の浦に立ち寄ると、松の木陰を掃き清める老人夫婦が現れ、松のめでたさ、和歌の功徳を語る。老人夫婦は実は高砂・住吉の相生の松の精であると明かし、住吉で待つと言い残して消える。残された友成一行は、月が出る夜に船を出す。一行が住吉の地に着くと、住吉明神が現れ、舞を舞って天下泰平を願い、御代を祝福するのであった。
常緑樹である松を中心に天下泰平、長寿を祝福する、世阿弥脇能の名作。前場の清廉さと後場の力強く颯爽とした神舞が祝言性を際立たせる。
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能楽小講座
長山 桂三