■2018年03月09日 定期公演
- 能「自然居士」清水寛二
- 狂言「鐘の音」山本則俊
- 能「葛城」鵜澤光
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 2018年3月9日(金)
- 午後6時開演(午後5時30分開場)
能 自然居士
シテ | 自然居士 | 清水 寛二 |
子方 | 女児 | 谷本 康介 |
ワキ | 人商人 | 森 常好 |
ワキツレ | 人商人同輩 | 森 常太郎 |
アイ | 雲居寺門前ノ者 | 山本 則秀 |
笛 | 栗林 祐輔 | |
小鼓 | 観世新九郎 | |
大鼓 | 柿原 弘和 | |
地謡 | 小早川泰輝 安藤 貴康 長山 桂三 野村 昌司 |
北浪 貴裕 馬野 正基 浅井 文義 浅見 慈一 |
後見 | 観世銕之丞 | |
柴田 稔 |
京都東山の雲居寺造営のため、自然居士は七日間の説法を行っている。満願の日である今日、自然居士は群衆の前で説法を始めると、幼い少女が現れ、身売りで得た小袖を供えて親の追善に諷誦文を捧げる。少女の健気さにみな涙していると、そこに東国方の人商人が現れ、少女を荒々しく連れていってしまう。自然居士は今回の満願よりも善悪を見、弁えることのほうが大切だと説法をやめ、少女を救おうと人商人の舟を引き止めて…。
巧みな舞台展開、会話のやりとりや芸尽くしなど、見どころ満載な観阿弥作の能。
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狂言 鐘 の音
シテ | 太郎冠者 | 山本 則俊 |
アド | 主 | 山本 則重 |
アド | 仲裁人 | 若松 隆 |
主は我が子の成人の祝いに金の延べ板で鞘を飾った太刀を作ってやろうと思い立ち、太郎冠者に鎌倉へ行って「金の値」を聞いて来いと命じる。
所によって値は違うだろうと主に念を押された太郎冠者は早速鎌倉へ行き、名高い寺々の「鐘の音」を聞き比べて…。
——————〈休憩10分〉———————
能 葛城
前シテ 後シテ |
里女 葛城ノ神 |
鵜澤 光 |
ワキ | 山伏 | 野口 能弘 |
ワキツレ | 山伏 | 野口 琢弘 |
〃 | 〃 | 舘田 善博 |
アイ | 里人 | 山本 則孝 |
笛 | 一噌 庸二 | |
小鼓 | 田邊 恭資 | |
大鼓 | 佃 良勝 | |
太鼓 | 大川 典良 | |
地謡 | 観世 淳夫 安藤 貴康 谷本 健吾 北浪 貴裕 |
鵜澤 久 西村 高夫 山本 順之 小早川 修 |
後見 | 浅見 真州 | |
泉 雅一郎 |
雪降りつもる葛城山の山道。山伏一行は吹雪に難儀していると、土地の女が現れ、自分の庵へと案内する。楚樹(葛城山の枝を集め束ねたもの)をくべて暖をとり、山伏たちが後夜の勤めをしようとすると、女は三熱の苦しみを助けて欲しいという。女は容姿を恥じて夜にしか働かなかった葛城の神の化身であることをほのめかし、神隠れとなる。
山伏たちが祈祷を行っていると、蔦葛が纏わる姿の葛城明神が現れた。天岩戸神話の大和舞を見せ、夜が明ける前に姿を消すのであった。
雪深い葛城山で繰り広げられる神話世界の能。
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