銕仙会

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銕仙会上演記録

■2020年05月27日 青山能

  • 仕舞「賀茂」清水寛二
  • 仕舞「笠之段」西村高夫
  • 狂言「苞山伏」高野和憲
  • 能「杜若」観世淳夫
会 場
銕仙会能楽研修所
日 時
  • 2020年5月27日(水)
  • 午後2時開演
本公演は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止いたしました。
銕仙会青山能〈5月〉一部

仕舞

賀茂(かも) 清水 寛二

笠之段(かさのだん)

西村 高夫
地謡 青木 健一
長山 桂三
柴田  稔
安藤 貴康

狂言 苞山伏(つとやまぶし)

シテ 使いの者 高野 和憲
アド 山人 岡  聡史
小アド 山伏 内藤  連
     
後見 中村 修一

薪を取りに夜明け前に家を出た山人は、道中眠くなってしまい居眠りをする。

そこへやってきた使いの者は、寝ている山人の飯苞(弁当)に目をつけ、盗み食べてしまう。山人が起きかかると、近くで寝ていた山伏の近くへ空苞を投げ、使いの者は寝たふりをし…。

能 杜若(かきつばた)

シテ 杜若ノ精 観世 淳夫
ワキ 旅僧 宝生 欣哉
     

小鼓
大鼓
太鼓
槻宅  聡
田邊 恭資
柿原 孝則
大川 典良
   
地謡 小早川泰輝
青木 健一
長山 桂三
北浪 貴裕
小早川 修
西村 高夫
   
後見 鵜澤  久
浅見 慈一

諸国一見の旅僧は東国へ旅の途中、初夏の三河国八橋に到る。沢辺に咲き乱れる杜若を眺めていると、里女に声をかけられる。

ここ八橋は『伊勢物語』に名高い杜若の名所。かつて在原業平が句の上に「かきつはた」の五文字を置いて旅の心を詠んだのはこの花で、二条后への深き恋慕の形見の花なのだと里女は語ると、僧を庵へと案内する。

やがて女は二条后の形見の唐衣と業平の形見の透額の冠を身に着けて現れ、杜若の精だと名乗る。歌舞の菩薩である業平に歌に詠まれたことで草木の身ながらも成仏できたことに感謝し、恋多き業平は女人を救うためにこの世に現れた陰陽の神の化身であると説く。

『伊勢物語』の昔を懐かしんで舞を舞うと、夏の夜明けとともに杜若の精は姿を消すのであった。

『伊勢物語』第九段を典拠とした、重層的なイメージが溶け合う高貴な能。

さらに詳しい解説は〈こちら〉から

 

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