■2021年06月11日 定期公演
- 狂言「因幡堂」善竹十郎
- 能「花筐 筐之伝・大返」鵜澤久
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 2021年6月11日(金)
- 午後6時30分開演(午後6時開場)

狂言 因幡堂(いなばどう)
シテ | 夫 | 善竹 十郎 |
アド | 妻 | 善竹大二郎 |
大酒飲みで自堕落な妻を見かねた夫は、妻の里帰り中に離縁状を出し、新しい妻を得るため因幡堂の薬師へ妻乞にやってきた。これを知った妻は立腹して、寝ている夫へ西門の角に立つ女を妻に定めよ言い聞かせる。夫はこれを霊夢と思い込み、お告げ通りに西門へ行ってみると…。
——————〈休憩15分〉———————
能 花筐 筐之伝・大返(はながたみ かたみのでん・おおがえし)
シテ | 照日ノ前 | 鵜澤 久 |
ツレ | 侍女 | 鵜澤 光 |
子方 | 継体天皇 | 佃 基太郎 |
ワキ | 官人 | 殿田 謙吉 |
ワキツレ | 使者 | 則久 英志 |
〃 | 輿舁 | 大日方 寛 |
〃 | 〃 | 野口 能弘 |
笛 小鼓 大鼓 |
藤田 次郎 観世新九郎 柿原 崇志 |
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地謡 | 観世 淳夫 谷本 健吾 長山 桂三 北浪 貴裕 |
小早川 修 清水 寛二 浅井 文義 柴田 稔 |
後見 | 観世銕之丞 | |
浅見 慈一 |
越前国味真野に住んでいた大迹部皇子は、皇位を継ぐため急遽上洛することになり、里にひとり残した恋人照日の前に手紙と花筐を残す。使者より形見の品を受け取った照日の前は、皇子の行く末を喜びつつも悲嘆にくれ、放浪の旅に出る。
大和国に到着した皇子は、即位して継体天皇となり、紅葉遊覧の行幸に赴いていた。一方、天皇を思うあまり狂乱となった照日の前は、雁が飛ぶ方向を頼りに都に到ると、偶然行幸の前に進み出てしまう。姿も乱れた照日前は、官人に追い払われ花筐を打ち落とされると、天皇との日々を思慕して狂い舞う。そして宣旨により御前にて曲舞を舞うと、天皇は故郷の恋人に気づいて照日前を召し使わせようと告げ、二人は再び一緒になるのであった。
花筐を手に、恋慕の心で狂い舞う物狂能。
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