■2021年06月30日 青山能
- 仕舞「誓願寺クセ」山本順之
- 仕舞「春日龍神」北浪貴裕
- 能「芦刈」谷本健吾
- 会 場
- 銕仙会能楽研修所
- 日 時
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- 2021年6月30日(水)
- 午後6時30分開演
仕舞
誓願寺クセ(せいがんじ) | 山本 順之 |
春日龍神(かすがりゅうじん) | 北浪 貴裕 |
地謡 | 小早川泰輝 西村 高夫 清水 寛二 長山 桂三 |
能 芦刈(あしかり)
シテ | 日下左衛門 | 谷本 健吾 |
ツレ | 左衛門ノ妻 | 観世 淳夫 |
ワキ | 妻ノ従者 | 則久 英志 |
ワキツレ | 供人 | 御厨 誠吾 |
〃 | 〃 | 野口 能弘 |
アイ | 里人 | 大藏 基誠 |
笛 小鼓 大鼓 |
八反田智子 飯冨 孔明 亀井 洋佑 |
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地謡 | 青木 健一 安藤 貴康 長山 桂三 |
北浪 貴裕 馬野 正基 小早川 修 |
後見 | 浅見 慈一 | |
鵜澤 光 |
貧困ゆえに夫婦別れることとなった摂津国日下左衛門と妻。妻は都の貴人の家に奉公し生活も安定したので、夫を尋ねて難波浦へ里帰りするが、一方の左衛門は里では行方知らずの身となっていた。
左衛門の消息が分からない妻と従者はしばらく里に逗留し、里人のすすめで様々な物が売られている難波浦の市場へ行くと、面白く芦を売る男に出会う。男は所によって呼び名が変わる芦について述べ、さらに従者が御津の浜について尋ねると、仁徳天皇が難波浦に宮造りをした謂れを語り、笠を手に難波の春の景色を謡い舞う。実はこの男こそ左衛門で、妻に気がつくと我が身を恥じて身を隠してしまう。
妻が近づき声を掛けると、互いにやむなく別れた心のうちを和歌に詠んで心をかよわせ、再び結ばれる。左衛門はめでたきことにひとさし舞って、夫婦円満に難波浦を後にしたのであった。
夫婦の情愛を描いた、中世の生活情緒漂う能。
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