■2022年01月16日 日本全国能楽キャラバン! 銕仙会特別公演
- 新作能「鷹姫」観世銕之丞
- 狂言「鍋八撥」野村万蔵
- 半能「石橋 大獅子」柴田稔
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
-
- 2022年1月16日(日)
- 午後2時開演(午後1時30分開場)
解説
竹本 幹夫
新作能 鷹姫 (たかひめ)
老人 | 観世銕之丞 | |
鷹姫 | 観世 淳夫 | |
空賦麟 | 野村万之丞 | |
笛 | 松田 弘之 | |
小鼓 | 大倉源次郎 | |
大鼓 | 亀井 広忠 | |
太鼓 | 金春惣右衛門 | |
岩(コロス) |
A B C D E F G H |
小早川 修 北浪 貴裕 浅見 慈一 長山 桂三 清水 寛二 西村 高夫 鵜澤 久 安藤 貴康 |
後見 | 馬野 正基 | |
谷本 健吾 | ||
鵜澤 光 |
晩秋の寒風吹く絶海の孤島。榛の木立と岩があるばかりの枯れ果てた泉のほとりには今日も一人の老人が佇んでいる。そこへ遥々海を越え、波斯国の若き王子空賦麟がやって来た。泉の水を求める空賦麟に対し、自分は泉の水を待ち続けて九十九年にもなるのだと老人は告げる。ふいに鷹の声が聞こえ、鷹姫の呪いに二人は深い眠りに落ちる。やがて泉が滾々と湧き出で…。
アイルランドの劇詩人W・B・イェイツが能の影響を受けて創作した詩劇『鷹の井戸』。それを横道萬里雄が従来の能の枠組みを超えて翻案。能の新たな可能性を切り拓いた新作能。1967年、観世寿夫らによって初演。
——〈休憩15分〉——
狂言 鍋八撥(なべやつばち)
シテ | 鍋売り | 野村 万蔵 |
アド | 羯鼓売り | 野村拳之介 |
小アド | 目代 | 野村 萬 |
笛 | 松田 弘之 | |
後見 | 河野 佑紀 |
新しく立てられた市場に最初に来た者がその代表者になることになった。さて夜明け前に一番乗りした羯鼓売りがその場で寝入っていると、そこに二番手の浅鍋売りが現れ、同様に寝込む。目を覚ました二人はともに自分が一番乗りだと主張して譲らないので、仲裁に入った所の目代は二人で勝負をして決めるように命じて…。
半能 石橋大獅子 (しゃっきょう おおじし)
シテ | 白獅子 | 柴田 稔 |
ツレ | 赤獅子 | 長山 桂三 |
ツレ | 赤獅子 | 谷本 健吾 |
ツレ | 赤獅子 | 安藤 貴康 |
ワキ | 寂昭法師 | 舘田 善博 |
笛 | 藤田 貴寛 | |
小鼓 | 田邊 恭資 | |
大鼓 | 亀井 洋佑 | |
太鼓 | 澤田 晃良 | |
地謡 | 小早川泰輝 青木 健一 観世 淳夫 鵜澤 光 |
野村 昌司 浅見 慈一 馬野 正基 北浪 貴裕 |
後見 | 清水 寛二 | |
西村 高夫 |
中国清涼山を訪れた寂昭法師。身の毛もよだつ深さの谷に架けられた石橋を渡ろうとする寂昭を不思議な童子が引き留める。やがて文殊菩薩のいる浄土である橋の向うより霊獣獅子が現れると、咲き匂う紅白の牡丹に勇壮に舞い戯れ、千秋万歳を寿ぐ…。
重い習の能で「大獅子」の小書(特殊演出)がつくと白と紅の親子獅子が登場し、それぞれ荘重、俊敏に舞い戯れる様を激しい気迫で見せる、より華やかで祝言性の強い演出となる。
さらに詳しい解説は<こちら>から