銕仙会

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銕仙会上演記録

■2022年09月19日 日本全国能楽キャラバン!銕仙会特別公演

  • 復曲能「重衡」観世銕之丞
  • 狂言「鬼瓦」山本東次郎
  • 能「三輪 白式神神楽」鵜澤久
会 場
国立能楽堂(全席指定)
日 時
  • 2022年9月19日(月・祝)
  • 午後1時開演(12時15分開場)

日本全国能楽キャラバン銕仙会特別公演〈9月〉

 

復曲能 重衡(しげひら)

前シテ
後シテ
老人
平重衡
観世銕之丞
ワキ 旅僧 森  常好
アイ 奈良坂辺ノ男 山本凜太郎
     

小鼓
大鼓
藤田 貴寛
曽和 正博
大倉慶乃助
     
地謡 青木 健一
安藤 貴康
長山 桂三
北浪 貴裕
観世 淳夫
馬野 正基
柴田  稔
小早川 修
   
  後見 大槻 文藏
  浅見 慈一

のどけき春の南都、奈良坂を訪れた諸国一見の旅僧。そこへ不思議な老人が現れ、東大寺大仏殿や西大寺、法華寺、興福寺と見事な仏閣の数々を教えると、この地で果てた平重衡の回向を僧に頼み、消え失せてしまう。

やがて僧の弔いに甲冑姿の重衡の霊が現れると、一ノ谷の合戦にて捕縛され、木津川で処刑された自らの最期の有様を語って聞かせ、修羅道の苦患を見せる…。

風雅な公達、勇猛な武将を描いた他の修羅能とは異なり、南都の寺々を焼き払った重衡の罪障懺悔と深い苦悩を描く。

昭和58年に橋の会が浅見真州のシテで復曲上演して以来、再演を重ねる復曲能。

————〈休憩20分〉————

狂言 鬼瓦(おにがわら)

シテ 大名 山本東次郎
アド 太郎冠者 山本 則秀
   
後見 若松  隆

訴訟のため長らく在京していた大名。この度めでたく訴訟が片付き、これも薬師如来の御利益と思い、太郎冠者を供に因幡堂へとお礼参りに出る。さて自分も故郷に堂を建てようと思い立ち、大名は因幡堂のあちらこちらを見て回るが、ふと目に留まった鬼瓦を見るうちに泣きだして…。

夫婦愛をほのぼのとした笑いのうちに描いた狂言。

能 三輪 白式神神楽(みわ はくしきかみかぐら)

前シテ
後シテ
里女
三輪明神
鵜澤  久
ワキ 玄賓僧都 宝生 欣哉
アイ 里人 山本泰太郎
   

小鼓
大鼓
太鼓
竹市  学
鵜澤洋太郎
國川  純
林 雄一郎
   
地謡 小早川泰輝
安藤 貴康
長山 桂三
北浪 貴裕
観世 淳夫
西村 高夫
浅井 文義
馬野 正基
   
後見 観世銕之丞
清水 寛二
鵜澤  光

大和国三輪山の麓に住む玄賓僧都のもとに供物を届ける女はあまりの夜寒に衣を賜り、三輪の御神木が住処だと教えて消え失せる。

果たして三輪山の御神木の杉には女に与えた衣が掛けられており、やがてその木陰より巫女姿の三輪明神が現れる。明神は神と人とが契ったという三輪の神婚説話を語り、さらに三輪明神と天照大神とは同一神であると語ると、天岩戸隠れの様を再現する…。

神婚説話と天岩戸伝説を結びつけた、神聖さと艶やかさを併せ持った能。「白式神神楽」は神話世界の清浄さや荘厳さが強調される演出で、極めて重い習の小書(特殊演出)。

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