■2022年11月30日 青山能
- 仕舞「錦木クセ」西村高夫
- 仕舞「井筒」浅見慈一
- 能「女郎花」谷本健吾
- 会 場
- 銕仙会能楽研修所
- 日 時
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- 2022年11月30日(水)
- 午後6時30分開演(午後6時開場)

仕舞
錦木クセ(にしきぎ) | 西村 高夫 |
井筒 (いづつ) | 浅見 慈一 |
地謡 |
観世 淳夫 北浪 貴裕 馬野 正基 長山 桂三 |
能 女郎花(おみなめし)
前シテ 後シテ |
小野頼風 尉 |
谷本 健吾 |
ツレ | 頼風ノ妻 | 安藤 貴康 |
ワキ | 旅僧 | 舘田 善博 |
アイ | 男山麓ノ者 | 善竹大二郎 |
笛 | 一噌 隆之 | |
小鼓 | 大山 容子 | |
大鼓 | 佃 良太郎 | |
太鼓 | 梶谷 英樹 | |
地謡 | 小早川泰輝 鵜澤 光 長山 桂三 |
北浪 貴裕 柴田 稔 小早川 修 |
後見 | 清水 寛二 | |
鵜澤 久 |
九州松浦潟から都を目指す僧は、旅の途中、京都石清水八幡宮に参拝すべく男山の麓に到る。
山は山野草が色を飾り、女郎花が美しく咲き乱れる秋の風情。僧は女郎花を一本手折ろうとすると、そこに僧の行いを咎める花守の尉が現れる。二人は歌問答となった末、尉は古歌に通じた僧を許し、八幡宮まで道案内をする。
霊験あらたかな八幡宮の参詣を終え、はや日が暮れた。尉はある夫婦が葬られているという、女郎花に謂れのある男塚女塚へと僧を案内する。そしてその妻は都の人、夫は八幡山の小野頼風と言い残し、僧に夫婦の弔いを頼むと姿を消してしまう。
僧の弔いに夫婦の亡霊が姿を現し、古の物語を語り始める。夫の心変わりを疑い、身を投げた妻。死した妻の眠る塚より生い出た女郎花さえ頼風を避けたと言い、その後頼風も妻の後を追って身を投げた…。
頼風の亡霊は邪淫による冥土での責め苦を受ける様を見せ、救済を願い消えるのであった。
『古今集』序および和歌説話に見える、すれ違う夫婦を描いた能。
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