■2023年04月26日 青山能
- 狂言「飛越」野村裕基
- 能「融」観世淳夫
- 会 場
- 銕仙会能楽研修所
- 日 時
-
- 2023年4月26日(水)
- 午後6時30分開演(午後6時開場)

狂言 飛越(とびこえ)
シテ | 新発意 | 野村 裕基 |
アド | 何某 | 野村 萬斎 |
後見 | 中村 修一 |
何某に誘われて茶の湯に向かう新発意(新米の僧)は、ほどなくしていつもの小川に到る。何某はなんなく小川を飛び越えるが、臆病な新発意はなかなか飛び越えることができない。何某は戻って新発意と一緒に飛び越えようとするも、新発意だけ川に落ちてしまう有様。大笑いする何某を新発意は…。
能 融(とおる)
前シテ 後シテ |
尉 融大臣 |
観世 淳夫 |
ワキ | 旅僧 | 野口 能弘 |
アイ | 所ノ者 | 野村太一郎 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
八反田智子 曽和伊喜夫 亀井 洋佑 小寺眞佐人 |
|
地謡 | 小早川泰輝 青木 健一 安藤 貴康 |
浅見 慈一 長山 桂三 馬野 正基 |
後見 | 観世銕之丞 | |
谷本 健吾 |
都合により配役を変更いたしました。
変更前 太鼓 澤田 晃良
変更後 太鼓 小寺眞佐人
変更前 太鼓 澤田 晃良
変更後 太鼓 小寺眞佐人
中秋の月下、東国より都にやってきた旅僧は、六条河原院に到り、老いの身を嘆く尉と出会う。
僧が声を掛けると、この辺りの汐汲みだと名乗る尉。海辺もないこの辺りで汐汲みとは不思議なこと。不審に思う僧に尉は、ここ河原院は昔、融大臣が陸奥国塩釜浦の風景を写して作りなした邸宅であると教える。
かつて融大臣はこの邸宅に難波の御津浦より海水を運ばせ、塩を焼いて一生風流を極めたといい、しかしその後は相続する人もなく荒廃してしまったという。尉はそう語って昔恋しと涙を流し、僧に洛外の山々を教えると姿を消す。
先の尉は融大臣の亡心であったろうか、夜更けに僧が微睡んでいると、融大臣が在りし日の姿で現れた。昔を懐かしむ融大臣は、月によせて遊楽遊舞すると、月の都に帰っていくのであった。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から