■2023年05月12日 定期公演
狂言 布施無経(ふせないきょう)
シテ | 住持 | 山本東次郎 |
アド | 施主 | 山本 則秀 |
都合により配役を変更いたしました。
変更前 アド 施主 山本 則孝
変更後 アド 施主 山本 則秀
変更前 アド 施主 山本 則孝
変更後 アド 施主 山本 則秀
いつもの檀家へ祈祷に来た住持は、読経を済ませ別れを告げるが、どうやら施主は布施を出すのを忘れているらしい。これがいつものことになっては困ると、住持は何度も小戻りし、あの手この手で思い出させようとするが…。
——————〈休憩15分〉———————
能 山姥 白頭(やまんば はくとう)
前シテ 後シテ |
女 山姥 |
柴田 稔 |
ツレ | 百万山姥 | 鵜澤 光 |
ワキ | 従者 | 大日方 寛 |
ワキツレ | 供人 | 御厨 誠吾 |
〃 | 〃 | 野口 琢弘 |
アイ | 里人 | 山本凜太郎 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
八反田智子 鵜澤洋太郎 柿原 弘和 小寺眞佐人 |
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地謡 | 谷本 健吾 長山 桂三 北浪 貴裕 浅見 慈一 |
馬野 正基 西村 高夫 清水 寛二 小早川 修 |
後見 | 大槻 文藏 | |
観世 淳夫 |
山姥の山廻りの様子を謡った曲舞で一世を風靡していた百万山姥と呼ばれている遊女は、従者たちを連れて都より信濃国善光寺へと向かう。山また山を越えて越中、越後の境川に到った一行は、険しい上路の山道へと足を踏み入れる。
俄かにあたりが暗くなり道に迷う一行。そこに宿に案内しようと声をかける一人の女が現れ、その代わりに山姥の曲舞を聞かせてほしいという。その女は山姥の曲舞に謡われた山姥の化身であり、百万山姥が山姥の曲舞で名声を得たにもかかわらず我が身を心にかけてくれない恨みを言いに現れたのであった。女は恐れる一行に月夜に謡ってくれるのならば本性を現して舞を舞おうと告げ、姿を消す。
月明かりさす深更、木深き山陰より山姥は真の姿を現した。険しい山中の如き風貌を持つ山姥は、山姥の曲舞の謡いに合わせて舞を舞うと、この縁に感謝して四季折々の山を廻る姿を見せ、去ってゆくのであった。
森羅万象を見つめる山姥を描いた能。
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