■2023年09月08日 定期公演
- 能「盛久」馬野正基
- 狂言「止動方角」大藏彌太郎
- 能「車僧」長山桂三
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 日時 2023年9月8日(金)
- 午後6時開演(午後5時30分開場)

能 盛久(もりひさ)
シテ | 盛久 | 馬野 正基 |
ワキ | 土屋三郎 | 福王 和幸 |
ワキツレ | 太刀取 | 矢野 昌平 |
〃 | 輿舁 | 村瀬 提 |
〃 | 〃 | 村瀬 慧 |
アイ | 下僕 | 吉田 信海 |
笛 小鼓 大鼓 |
杉 信太朗 大倉源次郎 原岡 一之 |
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地謡 | 小早川泰輝 青木 健一 鵜澤 光 野村 昌司 |
北浪 貴裕 小早川 修 浅井 文義 浅見 慈一 |
後見 | 清水 寛二 | |
泉 雅一郎 |
源平合戦ののち囚われの身となった平盛久は、今生の名残に長年信仰してきた清水寺の観世音へ別れを告げ、源頼朝の家臣土屋三郎に護送され京から鎌倉に下る。
鎌倉に到着した盛久に、頼朝よりの急ぎ斬首せよとの命令が伝えられ、盛久はその夜ある霊夢を見る―。そして翌朝、由比の浜にて斬首の時。観音経を読誦し処刑の座に着く盛久をいざ斬ろうと太刀取が振り上げた刀が、なんと二つに折れてしまう。奇特な出来事に頼朝は盛久を召し出だし、盛久は霊夢の様を詳しく語る…。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から
—————————〈休憩10分〉—————————
狂言 止動方角(しどうほうがく)
シテ | 太郎冠者 | 大藏彌太郎 |
アド | 主 | 大藏 基誠 |
〃 | 伯父 | 小梶 直人 |
〃 | 馬 | 大藏 章照 |
茶比べに行く主は伯父から茶と太刀と馬を借りるため太郎冠者を使いに出す。伯父は冠者にいずれも快く貸すが、この馬は咳払いをすると暴れる癖があるといい、鎮めの呪文も冠者に教える。さて主は冠者を労うどころか帰りが遅いと小言を言う始末。腹を立てた冠者は、主が馬に乗ると咳払いをして…。
能 車僧(くるまぞう)
前シテ 後シテ |
山伏 天狗 |
長山 桂三 |
ワキ | 車僧 | 工藤 和哉 |
アイ | 溝越天狗 | 大藏 教義 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
栗林 祐輔 古賀 裕己 柿原 光博 梶谷 英樹 |
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地謡 | 小早川康充 青木 健一 安藤 貴康 鵜澤 光 |
谷本 健吾 西村 高夫 観世 淳夫 柴田 稔 |
後見 | 観世銕之丞 | |
鵜澤 久 |
人も引かず牛も繋がぬ車を、法力によって自在に乗りこなす車僧と呼ばれる高僧。嵯峨野に到り雪景色を眺める車僧のもとに山伏姿の大天狗太郎坊が現れ、禅問答を仕掛ける。車僧を魔道に誘引するもあしらわれた太郎坊は、愛宕山の庵室に来るよう言い捨て、黒雲に乗って飛び去る。
車僧が愛宕山に到ると、真の天狗姿で太郎坊が姿を現し、行比べ(仏法修業で得た力比べ)を挑む。慢心を抱かず太郎坊の誘惑にも動じない車僧。太郎坊は車僧の法力に観念し、魔性を和らげて退散したのであった。
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