銕仙会

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銕仙会上演記録

■2024年04月24日 青山能

  • 狂言「二人大名」山本則秀
  • 能「高砂」安藤貴康

会 場
銕仙会能楽研修所
日 時
  • 2023年4月24日(水)
  • 午後6時30分開演(午後6時開場)

仕舞

白楽天(はくらくてん) 清水 寛二
賀茂(かも) 観世 淳夫
地謡 長山 桂三
馬野 正基
柴田  稔
浅見 慈一

狂言 二人大名(ふたりだいみょう)


シテ 大名・甲 山本 則秀
アド 大名・乙 山本凜太郎
通りの者 山本 則重

野遊びに出た二人の大名。しかし供を連れず出かけたため、太刀持ちがいない。そこで二人は往来の男に声をかけ、太刀持ちを頼む。しかしそれを断られ、怒った大名は太刀に手をかけて脅し、無理矢理に太刀を持たせる。さすがに男も腹を立て、大名の隙を見て持たされた太刀を抜き放ち、大上段に振り上げて逆に太刀や小袖をよこせと言って脅す。調子に乗った男はさらに大名を嬲ってやろうと…。

能 高砂(たかさご)

前シテ
後シテ

住吉明神
安藤 貴康
ツレ 小早川泰輝
ワキ 阿蘇宮神主友成 村瀬  慧
ワキツレ 従者 村瀬  提
矢野 昌平
アイ 高砂ノ浦人 山本泰太郎
     

小鼓
大鼓
太鼓
藤田 貴寛
清水 和音
亀井 洋佑
林 雄一郎
     
地謡 小早川康充
青木 健一
鵜澤  光
観世 淳夫
谷本 健吾
北浪 貴裕
   
後見 観世銕之丞
西村 高夫

肥後国阿蘇の神主友成が海路で都へ上る途中、播磨国高砂の浦に着いた。そこにさらえと杉箒を手にした老夫婦が現れ、松の木陰を掃き清める。老人はこの松こそ『古今和歌集』の仮名序に「高砂住江(住吉)の松も相生のやうに覚え」と書かれた高砂の松だと教え、自分たちも同様に高砂と住江に離れて住む夫婦だと明かす。

また高砂は『万葉集』が編まれた上代を、住江は『古今集』が編まれたこの延喜の御代を指し、松のように今も昔も変わりなく栄える御代を讚えているのだと相生の松の謂れを語って常に緑を湛える松の徳を讚える。

やがて日も暮れ、入相の鐘が鳴ると老夫婦は実は自分たちこそが高砂住江の相生の松の精だと明かし、住江で待つと言い残して消え失せてしまう。

やがて住江に着いた友成の前に住吉明神が現れ、春宵の月下に颯爽と舞を舞い、御代を祝福する…。

作者の世阿弥が自賛する程の自信作で脇能の代表作。

さらに詳しい解説は〈こちら〉から

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