■2016年03月11日 定期公演

能 隅田川
シテ | 狂女 | 鵜澤 久 |
子方 | 梅若丸 | 谷本 康介 |
ワキ | 渡守 | 宝生 閑 |
ワキツレ | 旅人 | 宝生 欣哉 |
笛 | 一噌 仙幸 | |
小鼓 | 森澤 勇司 | |
大鼓 | 柿原 弘和 | |
地謡 | 小早川泰輝 | 岡田 麗史 |
観世 淳夫 | 西村 高夫 | |
長山 桂三 | 浅井 文義 | |
野村 昌司 | 柴田 稔 | |
後見 | 観世銕之丞 | |
北浪 昭雄 |
※都合により配役を変更いたしました。
子方 谷本悠太朗 → 谷本康介
春の隅田川。人商人にさらわれた我が子を探し、物狂いとなって遥々都からやって来た女は、一年前にこの地に捨てられて死んだ幼子のことを渡守から聞き、その子こそが我が子梅若丸だと知って泣き伏す。
やがて大念仏の声に梅若丸の声が重なって聞こえ、塚よりその亡霊が姿を現す。思わず駆け寄る女。だが無情にも我が子に触れることは適わず、幻のように姿を消してしまう…。
世阿弥の息子である観世元雅が、それまでの遊興性の強い物狂能から脱却して作り上げた傑作悲劇能。
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狂言 鎌腹
シテ | 夫 | 山本 則俊 |
アド | 妻 | 山本泰太郎 |
小アド | 仲裁人 | 山本 則秀 |
男が女に追われ、ほうほうの態で逃げ出してきた。女が怠け者の夫を殺してやろうと、鎌を振り上げて息巻くところへ通りがかりの男が仲裁に入る。
仲裁人は何とか女をなだめすかし、夫に鎌を持たせて山へ仕事にやらせるが、いずれ妻に殺されるくらいならと、夫は妻に当てつけるように鎌で自殺することにするが…。
〈休憩10分〉
能 飛雲
前シテ 後シテ |
尉 鬼神 |
谷本 健吾 |
ワキ | 山伏 | 舘田 善博 |
ワキツレ | 供山伏 | 則久 英志 |
アイ | 末社 | 山本凜太郎 |
笛 | 槻宅 聡 | |
小鼓 | 幸 正昭 | |
大鼓 | 原岡 一之 | |
太鼓 | 徳田 宗久 | |
地謡 | 鵜澤 光 | 浅見 慈一 |
観世 淳夫 | 柴田 稔 | |
安藤 貴康 | 小早川 修 | |
北浪 貴裕 | 馬野 正基 | |
後見 | 浅見 真州 | |
清水 寛二 |
木曽路を行く旅の山伏の前に老人が現れ、二人は大伴黒主や在原業平の古歌を引き、紅葉の名所を数えて愛でる。
やがて老人は夜遊をして山伏を慰めてやろうと言い、谷の深くへと入っていく。
俄かに黒雲がわき起こり、天地が鳴動してたちまち嵐となると飛雲より鬼神が現れた。
先程の老人が悪鬼の化身であると知った山伏は鬼神と壮絶な戦いを繰り広げ、ついには鬼神を調伏する。
情趣深い前場とダイナミックな後場の対比が見どころの能。
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