■2019年12月13日 定期公演

能 小督(こごう)
シテ | 源仲国 | 浅見 慈一 |
ツレ | 小督局 | 北浪 貴裕 |
トモ | 侍女 | 長山 桂三 |
ワキ | 勅使 | 村瀬 提 |
アイ | 里人 | 前田 晃一 |
笛 | 藤田 貴寛 | |
小鼓 | 古賀 裕己 | |
大鼓 | 安福 光雄 | |
地謡 | 観世 淳夫 安藤 貴康 谷本 健吾 馬野 正基 | 鵜澤 久 清水 寛二 西村 高夫 小早川 修 |
後見 | 観世銕之丞 | |
泉 雅一郎 |
平家全盛の世、高倉院に寵愛されていた小督の局は、高倉院の正妻が平清盛の息女であったことから、清盛の権勢を畏れて宮中を去り身を隠した。小督の不在に悲しみ、塞ぎ込んだ院は、弾正(非法を正し風俗を取り締まる役所)の大弼仲国を召させ、嵯峨野へ小督の行方を尋ねて参れとの勅を命ずる。
今夜は八月十五夜。名月に誘われて小督は琴を奏するだろうと推した仲光は、耳を澄ませながら馬を歩ませる。法輪寺まで到ると、かすかに聞こえる琴の音。音を頼りに片折戸(片開きの粗末な門)の賤家を探し当て…。
『平家物語』の名文が活きる、忠臣仲国の奔走を描いた能。
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——————〈休憩10分〉———————
狂言 狐塚(きつねづか)
シテ | 太郎冠者 | 三宅 右近 |
アド | 主 | 三宅 近成 |
小アド | 次郎冠者 | 三宅 右矩 |
後見 | 金田 弘明 |
刈り入れ近い田で、鳥追いを命じられた太郎冠者は鳴子を使い仕事に励む。このあたりは狐が多く住むという「狐塚」。冠者は人を化かす狐を恐れ、警戒心を強めていると、そこにやってきた次郎冠者を狐と間違い…。
能 羽衣(はごろも)
シテ | 天女 | 鵜澤 光 |
ワキ | 漁夫白龍 | 御厨 誠吾 |
ワキツレ | 漁夫 | 野口 能弘 |
〃 | 〃 | 野口 琢弘 |
笛 | 一噌 隆之 | |
小鼓 | 曽和 正博 | |
大鼓 | 亀井 実 | |
太鼓 | 小寺 佐七 | |
地謡 | 青木 健一 観世 淳夫 安藤 貴康 谷本 健吾 |
北浪 貴裕 小早川 修 柴田 稔 馬野 正基 |
後見 | 浅見 真州 | |
鵜澤 久 |
春のどかな三保松原。ある朝、松に掛かる美しい衣を見つけた漁夫白龍は、妙なる雰囲気を醸す衣を家宝にすべく持ち帰ろうとすると、衣の持ち主であるという天女が現れる。衣なしでは天界に帰れぬと嘆く天女に、白龍は天人の舞楽を条件に衣を返そうとするが、衣を返せば舞を見せずに天に帰るのではないかと天女を疑う。天女は白龍の疑いに対し、天に偽りなきことを言うと、衣を纏い緑映える三保浦の春の景色を称え舞う。地上に数々の宝を降らすと、夕霞に紛れ富士山の彼方へ消えたのだった。
景勝地三保松原で美しく舞う天女を描いた能。
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