■2020年07月10日 定期公演

能 半蔀 立花供養(はじとみ りっかくよう)
前シテ 後シテ |
里女 夕顔女 |
浅見 真州 |
ワキ | 僧 | 殿田 謙吉 |
アイ | 所ノ者 | 高野 和憲 |
笛 小鼓 大鼓 |
竹市 学 吉阪 一郎 柿原 崇志 |
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地謡 |
観世銕之丞 浅井 文義 阿部 信之 柴田 稔 鵜澤 久 |
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後見 | 大槻 文藏 | |
清水 寛二 | ||
泉 雅一郎 | ||
立花 | 梶井宮御流家元 一松齋藤原素朝 |
京都紫野雲林院の僧が、夏安居の後に立花供養(一夏の間仏に供えていた花の供養)をしていると、黄昏時に開いた夕顔の花の傍らに女が現れる。僧が女の名を尋ねると、五条辺りに住む者と言い残し、立花の陰に消えてしまう。
僧は荒れ果てたうら寂しい五条の小家を訪れると、夕顔上が半蔀を押し上げ姿を現す。夕顔上は昔ここを訪れた光源氏との逢瀬を語り、思い出の舞を舞う。僧に回向を乞うと、半蔀の内に夢と消えるのであった。
儚い花と人物のダブルイメージが織りなす優美な能。
さらに詳しい解説は<こちら>から
——————〈休憩10分〉———————
狂言 舟ふな(ふねふな)
シテ | 主 | 石田 幸雄 |
アド | 太郎冠者 | 石田 淡朗 |
後見 | 中村 修一 |
主は太郎冠者を連れて西の宮へ遊山に行く途中、神崎の渡し場に到ると、冠者に舟を呼ぶよう命じる。すると冠者は「ふな」と呼びかけるので、主は「ふね」と呼ぶよう主張するも、冠者は古歌を引いて反論し…。
能 安達原(あだちがはら)
前シテ 後シテ |
里女 鬼女 |
谷本 健吾 |
ワキ | 山伏祐慶 | 舘田 善博 |
ワキツレ | 供山伏 | 則久 英志 |
アイ | 能力 | 内藤 連 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
栗林 祐輔 幸 正昭 柿原 光博 林 雄一郎 |
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地謡 | 片山九郎右衛門 | |
小早川 修 馬野 正基 浅見 慈一 野村 昌司 |
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後見 | 西村 高夫 | |
観世 淳夫 |
熊野の山伏祐慶一行は回国行脚の途中、陸奥の安達原に到り、里女の庵に宿を借りる。賤しき女は一行に糸繰車で糸を繰る様子を見せ、仏道に入らず迷いのまま今まで生きながらえた身を嘆く。夜寒になると女は薪を集めに行くが、我が閨の内を覗いてはならぬと念を押して山へでかける。
一行の従者がこっそり覗き見てしまった閨の内には、死体の山が。一行は恐れ逃げるも、女は鬼女の姿を現して一行に襲い掛かり…。
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