■2023年02月10日 定期公演
- 能「籠太鼓」小早川修
- 狂言「寝音曲」山本東次郎
- 能「鞍馬天狗 白頭・素翔」片山九郎右衛門
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 2023年2月10日(金)
- 午後6時開演(午後5時30分開場)

能 籠太鼓(ろうたいこ)
シテ | 清次ノ妻 | 小早川 修 |
ワキ | 松浦ノ某 | 御厨 誠吾 |
アイ | 領主ノ下人 | 山本凜太郎 |
笛 | 藤田 貴寛 | |
小鼓 | 大山 容子 | |
大鼓 | 佃 良太郎 | |
地謡 |
小早川泰輝 青木 健一 安藤 貴康 鵜澤 光 |
観世 淳夫 浅見 慈一 馬野 正基 北浪 貴裕 |
後見 | 浅井 文義 | |
長山 桂三 |
九州松浦の某は、殺人事件の科で入籠させていた関の清次の脱獄をうけ、その行方を詮議するために急ぎ清次の妻を連れて来させる。夫の行方を明かさぬ妻は代わりに入籠させられ、夫を恋慕して籠の内で狂乱となる。その様子を見た松浦殿は妻を解放しようとするも、妻はこの籠こそ夫の形見だと嘆き出ようとしない。やがて松浦殿は夫婦の助命を告げ…。
時を報せる下人の鼓が響く中、待てど来ない夫。狂乱の態を見せる妻を描く物狂能。
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狂言 寝音曲(ねおんぎょく)
シテ | 太郎冠者 | 山本東次郎 |
アド | 主 | 山本 則秀 |
素面では謡えぬ、妻の膝の上で寝ていなければ謡えぬと言う太郎冠者に、謡を聞きたい一心の主人は、酒を振る舞い、さらには自分の膝を貸すと言い…。
——〈休憩10分〉——
能 鞍馬天狗 白頭・素翔(くらまてんぐ しろがしら・しらかけり)
前シテ 後シテ |
山伏 天狗 |
片山九郎右衛門 |
子方 | 牛若丸 | 谷本 康介 |
〃 | 稚児 | 武田 應秀 |
〃 | 〃 | 武田 智継 |
〃 | 〃 | 安藤 玄恵 |
〃 | 〃 | 安藤継之介 |
〃 | 〃 | 山本 則匡 |
〃 | 〃 | 山本 則光 |
〃 | 〃 | 林 耀一郎 |
〃 | 〃 | 坂井真悠子 |
ワキ | 僧 | 福王 和幸 |
ワキツレ | 従僧 | 村瀬 提 |
〃 | 〃 | 矢野 昌平 |
アイ | 能力 | 山本 則重 |
〃 | 木葉天狗 | 山本 則孝 |
〃 | 〃 | 山本凜太郎 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
竹市 学 飯田 清一 亀井 広忠 小寺眞佐人 |
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地謡 |
小早川康充 小早川泰輝 青木 健一 観世 淳夫 |
鵜澤 久 西村 高夫 清水 寛二 柴田 稔 |
後見 | 観世銕之丞 | |
谷本 健吾 |
花盛りの鞍馬山。僧正谷に住む山伏は、花見の宴があることを聞きつけ、一人鞍馬山にやってくる。
そこでは稚児を引き連れた僧が花見に興じていたが、不審な山伏に気がつき嫌がった一同は、席を立ち花見を延期してしまう。疎外された山伏に優しく声をかける一人の稚児、牛若丸。山伏は牛若に花見の名所を案内し、我は鞍馬山の大天狗だと明かすと、兵法の大事を授けると言い残し飛び去る…。
威厳ある大天狗と華やかな牛若丸の、師弟の絆を描いた能。
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