■2016年06月10日 定期公演
能 女郎花
前シテ 後シテ |
尉 小野頼風 |
柴田 稔 |
ツレ | 頼風ノ妻 | 浅見 慈一 |
ワキ | 旅僧 | 大日方 寛 |
アイ | 男山麓ノ者 | 内藤 連 |
笛 | 寺井久八郎 | |
小鼓 | 観世新九郎 | |
大鼓 | 柿原 光博 | |
太鼓 | 小寺眞佐人 | |
地謡 | 安藤 貴康 | 小早川 修 |
谷本 健吾 | 浅見 真州 | |
長山 桂三 | 観世銕之丞 | |
馬野 正基 | 西村 高夫 | |
後見 | 野村 四郎 | |
岡田 麗史 | ||
摂津国、男山。咲き乱れる女郎花を手折ろうとする旅僧を花守の老人が諌める。二人は和歌を引いて風流なやり取りを交わすと、老人は僧を小野頼風夫婦の塚である男塚女塚に案内し、自分が頼風であることをほのめかして消え失せる。
やがて僧の回向に頼風と妻の霊が現れ、夫の心変わりを疑って自死した女と、その跡を追った頼風の悲恋を物語る…。
すれ違いによって生まれた悲劇を、風情ある前半との対比で描いた能。
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〈休憩10分〉
狂言 二九十八
シテ | 男 | 石田 幸雄 |
アド | 女 | 竹山 悠樹 |
清水の観世音で西門に立つ女を妻にせよとの霊夢を受けた男。早速西門に行くと、果たして女が衣を被いて立っている。女は自分の家は春日町であると教え、さらに角から何軒目か訊ねられると「ああ二九」と答え、去ってしまう。
女の家は二九十八軒目であろうと当たりをつけた男がいざ訪ねると案の定女が立っている。二人は帰宅し、いざ対面…。
能 葵上
シテ | 六条御息所ノ生霊 | 観世 淳夫 |
ツレ | 巫女 | 鵜澤 光 |
ワキ | 横川小聖 | 則久 英志 |
ワキツレ | 臣下 | 野口 能弘 |
アイ | 下人 | 中村 修一 |
笛 | 内潟 慶三 | |
小鼓 | 古賀 裕己 | |
大鼓 | 大倉慶乃助 | |
太鼓 | 梶谷 英樹 | |
地謡 | 青木 健一 | 泉 雅一郎 |
安藤 貴康 | 浅井 文義 | |
長山 桂三 | 山本 順之 | |
北浪 貴裕 | 清水 寛二 | |
後見 | 観世銕之丞 | |
永島 忠侈 |
物怪に憑かれ、病の床に伏す光源氏の正妻葵上。やがて憑き物を呼び寄せる照日巫女の梓弓の音に惹かれ、六条御息所の生霊が現れる。御息所は源氏の愛を奪われた怨みを切々と訴えると葵上を打ち据え、消え失せてしまう。
事態の急変に横川の小聖が呼び出された。その祈祷に鬼の形相となった御息所の生霊が現れ激しく争う…。
名作『源氏物語』を題材に、愛を喪失した哀しみや嫉妬など、女の複雑かつ激しい情念を見事に描いた能の代表作。
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