■2016年09月09日 定期公演
能 楊貴妃
シテ | 楊貴妃 | 観世 清和 |
ワキ | 方士 | 宝生 欣哉 |
アイ | 蓬莱国ノ者 | 中村 修一 |
笛 | 一噌 庸二 | |
小鼓 | 曾和 正博 | |
大鼓 | 安福 光雄 | |
地謡 | 青木 健一 | 浅見 慈一 |
観世 淳夫 | 浅井 文義 | |
谷本 健吾 | 野村 四郎 | |
長山 桂三 | 西村 高夫 | |
後見 | 浅見 真州 | |
永島 忠侈 |
※都合により配役を変更いたしました。
笛 一噌仙幸 → 一噌庸二
玄宗皇帝の勅命により、死んだ楊貴妃の魂魄の行方を捜し求めて方士が仙界の壮麗な宮殿、蓬莱宮へとやって来る。
そこには玄宗皇帝と過ごしたかつての日々を追懐し、楊貴妃が涙に暮れていた。
楊貴妃は形見として方士にかんざしを託し、皇帝と交わした契りの言葉「天に在らば願わくは比翼の鳥とならん、地に在らば願わくは連理の枝とならん」という睦言を告げる。
さらに楊貴妃はいつか逢瀬が再び訪れることを頼みにしていると帝への伝言を頼み、かつての夜遊の様を見せる…。
白楽天の『長恨歌』に取材し、玄宗皇帝と楊貴妃の愛と会者定離の悲しみとを描く、金春禅竹作の能。
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狂言 菊 の花
シテ | 太郎冠者 | 野村 万作 |
アド | 主 | 石田 幸雄 |
召使う太郎冠者が無断で外出し、昨夜戻ったという。腹を立てた主人が問い詰めると都見物に行ってきたと言うので興味を持った主人はその様子を尋ね、冠者は語りだす。
菊の花を頭に挿した冠者が通りを歩いていると美しい上臈がそれを見て歌を詠んだ。それに対して風流な返歌をしたので冠者は気に入られ、祇園の野遊びへと招かれるが…。
能 小鍛冶 黒頭
前シテ 後シテ |
童子 稲荷明神 |
片山九郎右衛門 |
ワキ | 三條宗近 | 森 常好 |
ワキツレ | 勅使 | 舘田 善博 |
アイ | 宗近ノ下人 | 内藤 連 |
笛 | 竹市 学 | |
小鼓 | 幸 清次郎 | |
大鼓 | 柿原 弘和 | |
太鼓 | 小寺 佐七 | |
地謡 | 鵜澤 光 | 馬野 正基 |
安藤 貴康 | 小早川 修 | |
谷本 健吾 | 柴田 稔 | |
北浪 貴裕 | 泉 雅一郎 | |
後見 | 観世銕之丞 | |
清水 寛二 |
帝より神剣を奉じよとの勅を受けた三条宗近は、ともに剣を鍛える相槌の者を求め、稲荷明神に参詣して神力を頼む。
そこへただならぬ気配の少年が現れ、和漢の故事を交えて剣の威徳を讚えると、宗近に助力を約束して消え失せる。
やがて準備を整えた宗近のもとへ稲荷明神が颯爽と現れ、宗近とともに剣を鍛えて天下泰平、五穀豊穰を予祝すると剣を勅使に捧げ、叢雲に飛び乗って去っていった。
「黒頭」の小書(特殊演出)は前シテ後シテともに出立ちが変り、全体的に重厚かつ明神の獣性が強調された演出。
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