■2017年02月10日 定期公演
能 賀茂
前シテ 後シテ |
里女 別雷神 |
鵜澤 光 |
前ツレ | 里女 | 青木 健一 |
後ツレ | 天女 | 観世 淳夫 |
ワキ | 室明神ノ神職 | 則久 英志 |
ワキツレ | 従者 | 梅村 昌功 |
〃 | 〃 | 野口 能弘 |
アイ | 賀茂明神末社ノ神 | 高野 和憲 |
笛 | 藤田 次郎 | |
小鼓 | 観世新九郎 | |
大鼓 | 亀井 実 | |
太鼓 | 大川 典良 | |
地謡 | 小早川泰輝 | 泉 雅一郎 |
安藤 貴康 | 清水 寛二 | |
谷本 健吾 | 西村 高夫 | |
長山 桂三 | 小早川 修 | |
後見 | 観世銕之丞 | |
鵜澤 久 |
初夏の都、賀茂明神に参詣した室明神の神職は御手洗の川辺で水を汲む里女と出会い、白木綿を張った祭壇に立てられた白羽の矢の謂れを聞く。
女は実は御祖の神の化身で、やがて本来の姿で現れて舞を舞うと、別雷の神も雨風とともに現れ、五穀成就を予祝し、国土の守護を約束する。
前半の清流の清冽さと美しさ、後半の雷雨の激しさという水のイメージの対比が際立つ脇能。
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〈休憩10分〉
狂言 痩松
シテ | 山賊 | 石田 幸雄 |
アド | 女 | 中村 修一 |
山賊の符牒で収穫のあった時を肥松、収穫のなかった時を痩松と呼ぶという。
ここに痩松の山賊が一人。夕暮れの寂しい山道で人の来るのを待っていると、一人の女が通りかかる。山賊はここぞとばかりに長刀を振り回して女を脅し、持っている荷物を奪って袋の中身を物色していると…。
能 箙
前シテ 後シテ |
里人 梶原源太景季 |
浅見 慈一 |
ワキ | 旅僧 | 大日方 寛 |
ワキツレ | 従僧 | 舘田 善博 |
〃 | 〃 | 野口 琢弘 |
アイ | 生田ノ里人 | 竹山 悠樹 |
笛 | 栗林 祐輔 | |
小鼓 | 古賀 裕己 | |
大鼓 | 柿原 弘和 | |
地謡 | 小早川泰輝 | 北浪 貴裕 |
青木 健一 | 片山九郎右衛門 | |
安藤 貴康 | 浅井 文義 | |
谷本 健吾 | 柴田 稔 | |
後見 | 浅見 真州 | |
馬野 正基 |
旅の僧が須磨の浦、生田川へと着いた。僧はそこに一際美しく咲く梅を眺め、その謂れを里の男に問う。
男はその梅はこの辺りでは箙の梅と呼ばれていると答え、かつてこの地で源平の戦があった際、梶原源太景季が梅を一枝手折り、箙に挿して戦って戦功を収めたことを教える。
やがて往時の姿そのままに、箙に梅花を挿した甲冑姿で景季の霊が現れると、生田の森での奮戦の様を再現する。
風流な若武者を主人公とした能で、勝修羅三番の一つ。
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