■2017年07月14日 定期公演
- 能「高野物狂」観世銕之丞
- 狂言「鶏聟」山本則孝
- 能「殺生石」長山桂三
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 2017年7月14日(金)
- 午後6時開演(午後5時30分開場)

能 高野物狂
シテ | 高師四郎 | 観世銕之丞 |
子方 | 平松春満 | 馬野 訓聡 |
ワキ | 高野山ノ僧 | 森 常好 |
アイ | 下人 | 山本 則重 |
笛 | 一噌 庸二 | |
小鼓 | 幸 清次郎 | |
大鼓 | 國川 純 | |
地謡 | 観世 淳夫 | 浅見 慈一 |
安藤 貴康 | 西村 高夫 | |
谷本 健吾 | 清水 寛二 | |
北浪 貴裕 | 小早川 修 | |
後見 | 浅井 文義 | |
泉 雅一郎 |
常陸国の高師四郎は主君平松殿の死後、その遺児春満の後見人となっていた。主君の命日に菩提寺で回向をしている四郎のもとに、両親の弔いのため出家するという春満からの文が届く。驚いた四郎は茫然として春満の行方を追う。
一方、春満は高野山の僧とともに名勝三鈷の松を眺めている。そこへ物狂となった四郎が春満を捜し求めてやって来た。物狂の闖入を咎める僧に四郎は反論し、さらに高野山の縁起を物語り、その静謐さを讃えて舞い狂う…。
主従関係を軸にした珍しい形の男物狂能。
さらに詳しい解説は<こちら>から
〈休憩10分〉
狂言 鶏聟
シテ | 聟 | 山本 則孝 |
アド | 舅 | 山本東次郎 |
〃 | 太郎冠者 | 山本凜太郎 |
〃 | 教え手 | 山本泰太郎 |
地謡 | 山本 則俊 | |
山本 則重 | ||
山本 則秀 | ||
後見 | 若松 隆 |
聟入りすることになった男がその作法を教えてもらいに知り合いの者を訪ねる。しかし鶏の物真似をするのが当世風の作法だとからかわれ、嘘を教えられた生真面目な男はそれを信じて意気揚々と舅の家へ向かうが…。
能 殺生石
前シテ 後シテ |
里女 野干 |
長山 桂三 |
ワキ | 玄翁道人 | 野口 能弘 |
アイ | 能力 | 山本 則秀 |
笛 | 槻宅 聡 | |
小鼓 | 森澤 勇司 | |
大鼓 | 安福 光雄 | |
太鼓 | 桜井 均 | |
地謡 | 小早川泰輝 | 北浪 貴裕 |
観世 淳夫 | 馬野 正基 | |
安藤 貴康 | 柴田 稔 | |
谷本 健吾 | 浅見 慈一 | |
後見 | 浅見 真州 | |
鵜澤 光 |
下野国那須野の原を訪れた玄翁道人の前に女が現れ、近寄れば命を落とすという巨石、殺生石の謂れを語る。
やがて殺生石が割れ、中から妖狐が姿を現す。かつて天竺・唐土で宮廷に仇なした妖狐はこの日本でも美女玉藻前となって妖しの力で鳥羽院を病に伏させたが、遂にこの那須野に追いつめられ、調伏されて殺生石となったのだという…。
九尾の狐伝説を描いた能で、前半の妖艶な不気味さと、殺生石の作り物を出す後半の迫力ある仕方話が見所の能。
さらに詳しい解説は<こちら>から