■2018年10月12日 定期公演
能 龍田 移神楽
前シテ 後シテ |
神巫 龍田姫神 |
鵜澤 久 |
ワキ | 旅僧 | 則久 英志 |
ワキツレ | 従僧 | 舘田 善博 |
〃 | 〃 | 野口 能弘 |
アイ | 里人 | 善竹大二郎 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
八反田智子 幸 正昭 國川 純 小寺 佐七 |
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地謡 | 青木 健一 安藤 貴康 谷本 健吾 長山 桂三 |
泉 雅一郎 西村 高夫 清水 寛二 柴田 稔 |
後見 | 浅井 文義 | |
谷本 健吾 |
紅葉の盛りも過ぎた霜月の頃。寺々に経を納める僧は旅の途中龍田川に着く。龍田明神参詣のため川を渡ろうとすると女巫が現れ、ご神体である紅葉が散った川を心なく渡るとは神慮に背く、古歌の心を考えよと諌める。やがて女巫は僧たちを龍田明神へと案内し、冬枯れの中一本だけ美しく盛る紅葉を見せると、実は龍田姫であることを明かし神殿へと姿を消す。
夜になると龍田姫が現れ、紅葉を愛でて夜神楽を舞い、国の安寧を祝福し、昇天したのであった。
龍田姫が現す彩り鮮やかな神代の世界。
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〈休憩10分〉
狂言 鳴子遣子
シテ | 茶屋 | 善竹 十郎 |
アド | 何某 | 善竹富太郎 |
〃 | 〃 | 善竹大二郎 |
後見 | 野島 伸仁 |
野遊びに出掛けた二人の男は、田にかけられた鳴子(田畑から害鳥を追い払うための仕掛け)に目を留める。二人はこの呼び名を鳴子と呼ぶか遣子と呼ぶかで言い争い、どちら正しいか各々の腰刀を賭ける。判定を茶屋の主人に頼み、二人はそれぞれ賄賂を贈るも…。
能 項羽
前シテ 後シテ |
尉 項羽 |
浅見 慈一 |
ツレ | 虞氏 | 観世 淳夫 |
ワキ | 草刈男 | 福王 和幸 |
ワキツレ | 同伴者 | 村瀬 提 |
〃 | 〃 | 矢野 昌平 |
アイ | 渡守 | 善竹富太郎 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
藤田 次郎 森澤 勇司 柿原 光博 梶谷 英樹 |
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地謡 | 鵜澤 光 青木 健一 安藤 貴康 谷本 健吾 |
北浪 貴裕 小早川 修 浅井 文義 馬野 正基 |
後見 | 観世銕之丞 | |
長山 桂三 |
秋の中国揚子江の上流、烏江。草刈男たちを渡し舟に乗せた尉は、舟賃として男たちが刈り取った草花の中から虞美人草を所望する。尉は虞美人草の由来、さらに劉邦との戦いで項羽が四面楚歌に陥った様を語って聞かせ、項羽の幽霊であることを明かして消える。
矛を手にした項羽が虞氏を伴って現れ、悲しみのうちに身を投げた虞氏の姿、項羽の奮戦の有様を見せると、やがて土中の塵となり消え失せたのであった。
悲劇の死を遂げた項羽と虞氏の最期を描いた能。
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