■2018年12月14日 定期公演
能 鉢木
シテ | 佐野源左衛門常世 | 西村 高夫 |
ツレ | 常世ノ妻 | 柴田 稔 |
前ワキ 後ワキ |
旅僧 最明寺時頼 |
森 常好 |
ワキツレ | 二階堂某 | 則久 英志 |
アイ | 早打 | 三宅 右矩 |
〃 | 二階堂下人 | 前田 晃一 |
笛 | 一噌 隆之 | |
小鼓 | 古賀 裕己 | |
大鼓 | 柿原 崇志 | |
地謡 | 観世 淳夫 長山 桂三 北浪 貴裕 馬野 正基 |
泉 雅一郎 清水 寛二 浅見 真州 小早川 修 |
後見 | 観世銕之丞 | |
浅見 慈一 |
諸国一見の僧は信濃から鎌倉に上る途中大雪に見舞われ、上野国佐野で貧しい夫婦に宿を乞う。夫婦はわずかな粟飯を振る舞い、夜寒を凌ぐために主人愛蔵の梅、桜、松の鉢木を火にくべて暖を取って僧をもてなす。主人の名は佐野源左衛門常世。一族に領地を横領され零落しているが、鎌倉に一大事があろうものなら一番に馳せ参じる、と僧に武士の気概を語る。
まもなくして諸国の武士が鎌倉へ召集され、常世は痩馬に跨り勇んで行く。そこで常世を待ち受けていたものとは……。雪景色を背景に武士の忠誠を描いた能。
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——————〈休憩10分〉———————
狂言 福 の神
シテ | 福の神 | 三宅 右近 |
アド | 参詣人 | 三宅 近成 |
〃 | 〃 | 高澤 祐介 |
後見 | 金田 弘明 |
年の暮れ、二人の男は嘉例のごとく出雲大社へ年越しのお参りへと出かける。両人は参拝を済ませ、豆まきをしていると笑い声とともに福の神が現れて……。
能 葵上
シテ | 六条御息所ノ生霊 | 安藤 貴康 |
ツレ | 巫女 | 谷本 健吾 |
ワキ | 横川小聖 | 殿田 謙吉 |
ワキツレ | 臣下 | 野口 能弘 |
アイ | 下人 | 三宅 右矩 |
笛 | 槻宅 聡 | |
小鼓 | 田邊 恭資 | |
大鼓 | 亀井 洋佑 | |
太鼓 | 金春 國直 | |
地謡 | 鵜澤 光 観世 淳夫 長山 桂三 北浪 貴裕 |
浅見 慈一 阿部 信之 山本 順之 馬野 正基 |
後見 | 浅井 文義 | |
永島 忠侈 |
左大臣の娘で光源氏の正妻葵上は、物の怪に憑かれ病床に伏している。そこへ呼ばれた梓弓の名手・照日巫女が口寄せをすると、光源氏の愛人六条御息所の生霊が現れた。貴婦人は牛も繋がぬ破れ車に乗り、恨み事を連ね、嫉妬のままに葵上を打擲し、姿を消す。
事態の急変に横川の小聖を招き祈祷をなすと、御息所の怨霊が悪鬼の姿で現れた。葵上に迫る悪鬼は懸命な読誦の声に屈し、成仏を遂げたのであった。
『源氏物語』を題材に女の恋の怨念を描いた能の名作。
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