■2019年03月08日 定期公演
- 能「熊野 村雨留」片山九郎右衛門
- 狂言「鴈礫」善竹十郎
- 能「皇帝」小早川修
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 2019年3月8日(金)
- 午後6時開演(午後5時30分開場)
能 熊野 村雨留
シテ | 熊野 | 片山九郎右衛門 |
ツレ | 朝顔 | 観世 淳夫 |
ワキ | 平宗盛 | 殿田 謙吉 |
ワキツレ | 従者 | 大日方 寛 |
笛 | 竹市 学 | |
小鼓 | 大倉源次郎 | |
大鼓 | 亀井 広忠 | |
地謡 | 小早川泰輝 青木 健一 安藤 貴康 谷本 健吾 |
鵜澤 久 浅井 文義 野村 四郎 柴田 稔 |
後見 | 観世銕之丞 | |
泉 雅一郎 |
遠江国池田宿の遊女熊野は、故郷で病む老母に思いを馳せつつも、平宗盛の寵愛を受けて花盛りの都に留め置かれていた。
侍女の朝顔が携えてきた母からの手紙には余命僅かとある。手紙を読み上げて暇を乞うも、宗盛はそれを許さず、ともに心を慰もうと清水寺へと牛車を出し、花見の供をさせる。豪奢な春の清水寺を背景に、熊野の心は痛み、宴の席で村雨に散る花とともに涙する。母への思いを歌に詠むとさすがの宗盛も熊野の帰郷を許し、熊野は母のもとへと急ぐのであった。
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〈休憩10分〉
狂言 鴈礫
シテ | 大名 | 善竹 十郎 |
アド | 道通り | 善竹富太郎 |
アド | 仲裁人 | 野島 伸仁 |
後見 | 善竹大二郎 |
野遊山に出た大名は鴈を見つけて弓矢で射ようとするがなかなか狙いが定まらない。そこへ通りがかった男が礫で鴈を難なく落とし、持ち帰ろうとすると、大名は男に鴈を置いて行けと弓矢で脅し…。
能 皇帝
前シテ 後シテ |
尉 鍾馗ノ霊 |
小早川 修 |
前ツレ | 楊貴妃 | 鵜澤 光 |
後ツレ | 病鬼 | 馬野 正基 |
ワキ | 玄宗皇帝 | 福王 和幸 |
ワキツレ | 大臣 | 村瀬 慧 |
〃 | 〃 | 矢野 昌平 |
アイ | 官人 | 善竹大二郎 |
笛 | 栗林 祐輔 | |
小鼓 | 田邊 恭資 | |
大鼓 | 大倉慶乃助 | |
太鼓 | 梶谷 英樹 | |
地謡 | 小早川泰輝 青木 健一 安藤 貴康 長山 桂三 |
北浪 貴裕 西村 高夫 清水 寛二 浅見 慈一 |
後見 | 浅見 真州 | |
谷本 健吾 |
ある春の夜、病に伏す楊貴妃を見舞う玄宗皇帝のところへ鍾馗の霊が現れる。鍾馗はかつて科挙に落第し自害するが、初代高祖は鍾馗に官位を追贈し、その遺骸を丁重に弔った。その報恩として楊貴妃の病を治癒すべく現れた鍾馗は、病床に明王鏡を立てるよう告げると、再会を約束し姿を消す。
皇帝は病に悩む楊貴妃に寄り添い、告げの通り明王鏡を枕元に立てると、そこへ病鬼が映り現れた。皇帝が斬りつけると隠れる悪鬼を、荘厳な出立で現れた鍾馗が通力を以て退治し、楊貴妃の病を救うのであった。
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